ベトナムの格安航空会社LCCベトジェット航空が、ハノイのノイバイ空港と関西空港を結ぶ路線を12月に開設します。チャーター便でスタートし、将来的には定期路線化を視野に入れているようです。日本とベトナムを結ぶLCCは初めてです。
使用する機材はA320で、定員は180人とLCC標準の詰め込み仕様。ノイバイ~関空間を約4時間30分~5時間で結びます。初就航は12月30日で、当面は不定期運航ですが、2015年後半には週3便の定期路線化を目指します。
価格は大手航空会社の3割安
気になる価格は、大手航空会社に比べて3割程度安い航空運賃の設定になるとのこと。現在、日本・ベトナム路線はJAL、ANA、ベトナム航空の3社が運航していますが、競合の少ない路線なので運賃はやや高止まりしています。ベトジェットは、レギュラー運賃で燃油費込みで往復5万円程度~になるとみられます。すでに、12月30日の初就航を組み込んだパッケージツアーが販売開始されています。
画像:ベトジェットホームページ
スケジュールはベトナム発深夜便か
時刻表は未発表ですが、ツアーの内容をみると、関西空港発が13時、ノイバイ空港発が0時30分のようです。所要時間から推定すると、時刻表は以下の通りです。
関西13時発→ハノイ16時着
ハノイ0時30分発→関西06時50分着
ただ、このスケジュールだと関西空港の駐機時間が長すぎるので、曜日によって時刻が異なるのかもしれません。ベトジェットはソウル線でもハノイ発を深夜に設定していますので、ベトナム発が深夜になるのは確実でしょう。
ベトジェットは2015年以降、成田空港や地方空港とベトナムの各都市を結ぶチャーター便開設も検討しています。
最近はアジアと日本を結ぶLCC路線の拡大が進んでいます。その主な利用者は日本人ではなく、日本を訪れる観光客。ベトジェットもこうしたインバウンド主体の路線になりそうです。ベトナム人へは日本訪問にビザが必要ですが、要件は近く緩和される見通しです。
A320の180席仕様で5時間は、正直しんどそうですが、さまざまな選択肢が増えるのはいいことでしょう。