「サンキューちばフリーパス」2023年の期間と価格。北総線追加、秋、早春に設定

価格は据え置き

「サンキュー♥ちばフリーパス」の2023年度版が発売されます。今年はフリーエリアに北総線が追加され、秋と早春の2期同時発表となりました。「サンキュー♥ちばフリー乗車券」も同日程で発売されます。

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「パス」「乗車券」が同時発売

「サンキュー♥ちばフリーパス」は、千葉県内の主要交通機関が乗り放題になるフリーきっぷです。2023年度は、9~10月(秋)と1月~2月(早春)の2期に分けて発売されることが決まりました。

都区内からの往復乗車券がついた「サンキュー♥ちばフリー乗車券」も同日程で発売されます。

「サンキュー♥ちばフリーパス/乗車券」は、当日でも購入可能で、有効期間は利用開始日から連続する2日間です。

北総鉄道

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北総線が加わる

2023年版の「サンキュー♥ちばフリーパス/乗車券」の鉄道路線のフリーエリアには、新たに北総鉄道(矢切~印旛日本医大間)が加わりました。利用できる鉄道路線は、千葉県内のJR線と、小湊鐵道、いすみ鉄道、銚子電鉄、流鉄、北総鉄道の私鉄5社です。

利用できるバスは、小湊鐵道、九十九里鉄道、千葉交通、ジェイアールバス関東、日東交通、京成タクシー成田の6社の指定路線です。

東京湾フェリー(金谷~久里浜)も、引き続きフリーエリア対象となりました。フェリーが乗り放題となるフリーきっぷは珍しいです。

フリーエリア内では、JR線の普通列車(快速含む)の普通車自由席、各鉄道・バス会社線の指定路線、東京湾フェリーが乗り降り自由となります。フリーエリア内で特急列車を利用する場合、特急券や「えきねっとトクだ値(チケットレス特急券)」などの料金券タイプの特別企画乗車券との併用が可能です。

サンキューちばフリーパス2023年度
画像:JR東日本

 
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「サンキュー♥ちばフリーパス/乗車券」の概要

「サンキュー♥ちばフリーパス/乗車券」2023年度版の概要は以下の通りです。

「サンキュー♥ちばフリーパス/乗車券」2023年度版
・価格(パス) おとな3,970円、こども1,980円
・価格(乗車券) おとな4,790円、こども2,390円
・発売期間(秋):2023年9月1日~2023年10月30日
・利用期間(秋):2023年9月1日~2023年10月31日
・発売期間(早春):2024年1月4日~2024年2月28日
・利用期間(早春):2024年1月4日~2024年2月29日
・有効期間:連続する2日間
・発売箇所(パス):JR東日本の千葉県内の主な駅と久里浜駅の指定席券売機
・発売箇所(乗車券):JR東日本の首都圏の主な駅(千葉県と古河駅以外の茨城県及び久里浜駅除く)の指定席券売機

サンキューちばフリーパス2023年度
画像:千葉県

 
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価格は据え置き

「サンキュー♥ちばフリーパス」の価格は大人3,970円、小人1,980円で、据え置きです。JR東日本の千葉県内の主な駅の指定席券売機で購入できます。

「サンキュー♥ちばフリー乗車券」の価格は大人4,790円、小人2,390円で、こちらも据え置きです。JR東日本の首都圏の主な駅の指定席券売機で購入できます。

いずれも、駅窓口での発売はありません。

JR東日本が2023年3月に電車特定区間で運賃値上げ(バリアフリー運賃導入)を実施するなど、インフレ傾向が続いています。そんな状況で、北総線をフリーエリアに加えての価格据え置きは、うれしいニュースでしょう。

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差額は820円

「パス」は千葉県内、「乗車券」は千葉県と茨城県以外の首都圏で発売、というのが原則です。

ただし、「パス」は久里浜駅でも購入できますので、横須賀線で久里浜駅にアプローチした後、東京湾フェリーで旅を開始することができます。久里浜駅では「乗車券」は発売しません。

「乗車券」と「パス」の差額は大人820円ですので、都区内方面で千葉県内まで片道410 円以上かかるエリアからなら、「乗車券」を購入したほうがお得です。境目はだいたい新宿あたりで、新宿~市川間はIC運賃406円、現金運賃410円です。

ただ、「乗車券」なら、市川や舞浜といったフリーエリア入口の駅で降車して「パス」を買わなくていいので、その手間を考慮すれば、少々高くても「乗車券」がいい、という判断になるでしょう。

利用日当日の購入も可能です。利用人数の制限はなく、一人から購入できます。

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北総線の活用法

「サンキュー♥ちばフリーパス/乗車券」の今年の話題は、北総線がフリーエリアに加わったこと。ただ、フリー乗車区間は矢切~印旛日本医大間のみで、京成スカイアクセス線の印旛日本医大~成田空港間は外れています。

この区間で別運賃720円を支払えば、矢切から成田空港を経てJR線に乗り継ぐルートも楽しめます。

東京湾一周も

東京湾フェリー(片道正規運賃900円)もフリーエリアに含まれるので、房総半島からフェリーで三浦半島に渡り、京浜急行やJR横須賀線で東京に向かうルートにも使えます。東京湾をぐるりと周遊する形で、かつての「東京湾フリーきっぷ」のような旅ができます。

注意点として、「乗車券」を利用した場合、都区内各駅からフリーエリアへの往復に使えるのは、京葉線、総武線、常磐線のみとなっていることです。横須賀線は含まれていません。

したがって、東京を起点とした場合、「乗車券」で久里浜に行って東京湾フェリーに乗ることはできません。都区内~久里浜間運賃が別途必要となります。東京湾フェリーから旅を始めるなら「パス」を選びましょう。(鎌倉淳)

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