エアアジアが2015年に日本国内線再参入へ。拠点は中部空港が有力。新会社は「エアアジア楽天航空」?

マレーシアの格安航空会社LCCのエアアジアが、日本国内線に再参入することが明らかになりました。東京で開かれた新経済連盟主催の「新経済サミット」で、エアアジアのフェルナンデスCEOが記者団に対して述べたものです。

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茨城空港を調査

記者団に対し、フェルナンデスCEOは、日本企業との合弁会社を新たに設立し、2015年をメドに日本の航空市場に再参入することを明言しました。注目の拠点空港については明らかにしませんでしたが、「羽田、成田はコストが高い。発着枠も限られている」と否定的な姿勢を見せ、「LCCにはコストの安い空港が望ましい」と付け加えました。4月11日には、茨城空港に調査チームを派遣することも明らかにしています。

これらの発言からは、茨城空港が一つの選択肢であることがうかがえますが、現実的には難しい点もあります。茨城空港は拠点とするには周辺人口が少なく、運用時間やスポットも限られています。就航先の一つとしては有力ですが、拠点には向かないという意見も根強いといえます。

エアアジア・ジャパン

現実的には中部空港か

現実的に考えて、羽田空港と成田空港を除外するのなら、拠点となりうる空港は関西空港か中部空港以外には見あたりません。この2空港は24時間運用でスポット数も多いので、LCCの拠点になりうるでしょう。どちらの空港もエアアジアのクアラルンプール線が就航していますので、その接続を取れば、マレーシア人観光客の日本国内移動にも使えます。その意味では、エアアジアの国際線が就航していない成田や茨城よりも、関西や中部のほうが有利といえます。

このうち最有力なのは中部空港でしょう。関西空港はすでにピーチが拠点化していて、後発参入は不利ですが、中部はまだ未開の市場だからです。

ただ、中部空港はインバウンドの需要が少ない、首都圏や関西圏へのフライトが見込めないなど、不利な点も少なくありません。2020年の東京五輪の需要を狙うにも、中部拠点では首都圏空港へのフライトを組み立てにくいのです。

「三木谷氏は友人」

一方、これから設立する「新・エアアジア・ジャパン」とでもいうべき新会社のパートナーも注目です。パートナーの条件として、フェルナンデスCEOは、「テクノロジーに明るく、政府にものを言えて、日本の航空市場に革命を起こせる人」を挙げました。

この日の会合の主催者の新経済連盟といえば、楽天・三木谷氏が代表理事を務める新しい経済団体です。となると、エアアジアのパートナー候補に楽天の名が挙がるのは当然ですが、フェルナンデスCEOは、「三木谷氏は友人だが、友人のままのほうが良いのかもしれない」と肯定も否定もしませんでした。

もし合弁となるのなら、とにかく何にでも「楽天」と入れたがる三木谷氏です。楽天ブランドが新社名に入るかも知れません。となると、「エアアジア楽天航空」とでもなるのでしょうか。ひょっとして乗ったら楽天ポイントが貯まるのでしょうか。「楽天航空ポイント10倍」とかあるのでしょうか。「楽天航空セール」というようなメールが毎日来るのでしょうか。

それはそれで楽しそうですので、勝手に実現を期待しておきます。

楽天トラベル

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