京王バスが10月1日より渋谷駅~新宿駅西口~新橋駅に新路線を開設します。1日3往復、水素燃料電池バスでの運行です。
広告
052系統
京王バスが開設するのは052系統。渋谷駅~新橋駅路線です。
運行経路は渋谷駅から井の頭通りを北上し、十二社池の下で東に折れて、新宿駅西口に。新宿通りに入って四谷一丁目に達します。四谷一丁目~新橋駅間は往路と復路で経由が大きく違い、新橋駅行きは代官町通りから大手町を経由して日比谷通りに入ります。渋谷駅行きは赤坂見附をかすめて外堀通りを新宿へ向かいます。新宿~新橋間はほとんど停留所がない「快速運行」です。
渋谷駅は西口2番乗り場の発着。新宿駅西口は渋谷駅方向が26番乗り場、新橋駅方向が小田急百貨店前。新橋駅では駅前広場に入らず、ヤクルトビル前での乗り降りです。
運行は1日3往復で、渋谷駅発が10時35分、13時30分、17時15分。新橋駅発が12時05分、15時50分、18時45分です。平日も土休日も同じダイヤです。
運賃は210円(小児110円)で、水素燃料電池バスを使用して運行します。
新橋再進出
京王バスは、かつては都心部に乗り入れて新橋駅への路線もありましたが、1970年代に撤退しています。今回の新路線は、久しぶりの新橋再進出ということになります。
ただ、1日3往復では利用者が定着しないでしょうし、観光路線としても中途半端で、収益性に疑問があります。こうした路線をなぜ今作るのかは、はっきりしません。京王側から明確な説明もないので、いまのところ「謎の新路線」と表現しておきます。
ともあれ、山手線内を民鉄系バスが横切る路線は数が少なく、しかも「水素バス」が都心部を快速運行するという珍しい路線です。バスファンの注目を集めそうです。(鎌倉淳)
広告