流山温泉駅が2022年春に廃止へ。かつては新幹線200系展示も

開業20年で

JR北海道の流山温泉駅が、2022年3月ダイヤ改正で廃止されそうです。北海道新聞が報じました。

広告

7駅廃止

JR北海道は2022年3月ダイヤ改正で、極端に利用の少ない7つの駅を廃止する方向で地元自治体と協議しています。JRの公式発表によると、協議中なのは函館線7駅、宗谷線1駅、花咲線1駅で、駅名は明らかにしていません。

この駅名について、北海道新聞2021年9月18日付は、函館線の5駅が七飯町の池田園、流山温泉、銚子口と、森町の石谷、本石倉の各駅で、宗谷線が中川町の歌内駅、花咲線が厚岸町の糸魚沢駅であると報じました。

これらの駅は、いずれも1日の利用者数が3人以下で、流山温泉、銚子口、歌内、糸魚沢は1人以下です。地元自治体が存続のための費用負担に応じなければ、廃止が正式に決まりそうです。

流山温泉駅

開発事業が頓挫して

このなかで注目は、流山温泉駅の廃止でしょう。同駅は2002年に開設された、北海道では新しい駅です。JR北海道が温泉施設を建設し、そのアクセスのために作られました。駅前に東北新幹線200系が展示されていたことでも有名でした。

しかし、温泉施設は経営不振で2015年に閉館。200系も2013年までに撤去されています。JR北海道の開発事業で駅ができただけに、それが頓挫した以上、駅廃止は避けられないといえるのかもしれません。

北海道はこれから積雪期を迎え、駅巡りもしづらくなります。廃止を前に訪れたい方はお早めに。(鎌倉淳)

広告
前の記事京王バスが「謎の新路線」。渋谷~新宿~新橋を水素バスで3往復
次の記事山形新幹線「板谷トンネル」の調査に着手。山形県が予算計上