「JR北海道日帰り周遊パス」がお得すぎる。「石北線臨時快速」とあわせて道東への旅はいかが?

JR北海道が、北海道新幹線開業1周年を記念して「JR北海道日帰り周遊パス」を発売します。JR北海道全線と道南いさりび鉄道が1日乗り放題で3,000円、別途料金を払えば特急にも乗車可というお得なきっぷです。

おりしも石北線で週末限定の「臨時快速」が設定されますので、組み合わせて道東旅行を考えている方もいるのではないでしょうか。

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JR北海道と道南いさりび鉄道が乗り放題

「JR北海道日帰り周遊パス」は、JR北海道全線と道南いさりび鉄道線の普通列車普通車自由席が1日間乗り放題のきっぷ。別に特急券等を購入すれば、北海道新幹線や特急列車にも乗車可能です。

設定日は、2017年4月9日、16日、23日、5月14日、21日、28日、6月4日の計7日間。いずれも4月~6月上旬の日曜日で、ゴールデンウィークは外されます。発売期間は、利用日の前日までです。

価格は大人3,000円、子ども1,500円。別料金支払いで特急乗車が可能なことを考慮すると、破格といっていいでしょう。

JR北海道日帰り周遊パス
画像:JR北海道

道内移動にも使える

JR北海道エリアで片道160km以上を乗車すれば、それだけで元が取れるきっぷです。札幌発なら新得、上川、和寒、洞爺以遠まで片道乗車すれば、普通乗車券よりお得。当該日に道内移動をする予定の方は、絶対に使うべき格安チケットでしょう。

道内の日帰り旅行をするのなら、たとえば札幌-稚内を特急「宗谷」で往復することも可能。札幌-稚内の往復運賃は14,680円で、それを3,000円で利用できるのですから、お得すぎます。ただし、特急料金は別途かかります。念のため。

発売箇所は、JR北海道の主な駅のみどりの窓口、旅行センター、主な旅行会社と、JR東日本の新青森駅です。東北新幹線で新青森に着いて青森に泊まり、翌日から北海道縦走に使うのもよさそうです。

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「石北線臨時快速」は特急並みの俊足

JR北海道では、4月~9月の金土日に、旭川発北見行きの臨時快速列車を運行することも発表しました。旭川20時発、北見23時04分着のダイヤです。旭川発の最終「オホーツク」が19時08分発なので、それより遅い時間帯をカバーします。

運行日はゴールデンウィーク中やお盆も含めて、金土日です。祝日であっても金土日でなければ運転しませんので、ご注意ください。

時刻表は以下の通りです。

石北線・臨時快速時刻表

旭川20:00発→当麻20:16発→上川20:50発→丸瀬布21:44発→遠軽22:06発→留辺蘂22:41発→東相内22:55発→西北見22:58発→北見23:04着

旭川・北見間の所要時間は3時間4分で、特別快速「きたみ」(下り3時間21分)より速く、特急「大雪1号」(3時間3分)に迫る俊足列車です。この速さで料金不要ですから、かなりお得な列車です。

使用車両は発表されていませんが、速度からみて、キハ54ではないかと推測します。

青春18きっぷでも使える

破格の「JR北海道日帰り周遊パス」と、俊足の「石北線臨時快速」。この2つを組み合わせれば、初夏のJR北海道ではお得な旅ができそう。

……と書いてはみたものの、臨時快速に北見で接続する列車はありませんので、「JR北海道日帰り周遊パス」で臨時快速を利用すると、日曜夜に北見での宿泊が必須になります。

そのため、北見市民を除けば、月曜日に仕事や学校を休める人しか、このパスと快速を組み合わせることはできません。

ただ、臨時快速は、夏休みにも運転されますので、青春18きっぷを使った旅にも使えそうです。

「JR北海道日帰り周遊パス」と「石北線臨時快速列車」。JR北海道の「期間限定企画」を上手に使い、夏の道東を旅してみてはいかがでしょうか。 (鎌倉淳)

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