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夏に遅延・欠航しやすい航空会社はどこ? 混雑しやすい時期だから、国内11社をチェックしてみた。

いよいよ夏休み。飛行機で遠出することも多いでしょう。心配なのが、飛行機の遅延や欠航です。夏は飛行機がフル稼働し空港も混雑するため、ちょっとしたことで遅延や欠航が生じやすい時期だからです。

ここでは、国土交通省の統計から、夏に欠航しやすい遅延や航空会社がどこなのか、調べてみました。

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7月~9月のデータを分析

国土交通省では、「特定本邦航空運送事業者に係る情報」として、航空会社別の飛行機の遅延率、欠航率を公表しています。公表は四半期ごとで、7月~9月のデータを抽出すれば、「夏に遅延・欠航しやすい航空会社」の傾向が見て取れます。

なお、「特定本邦航空運送事業者」とは、客席数が100または最大離陸重量が5万kgを超える航空機を使用して行う航空運送事業者を指します。国内の航空会社11社が「特定本邦航空運送事業者」に該当しますが、フジドリームスエアラインやアイベックスエアラインズなどは対象外です。

さっそく見ていきましょう。まずは、遅延率ランキング。2015年の7~9月の航空会社別データです。( )内に2014年同期の数字も入れてあります。データはすべて国内線に関するものです。

成田空港第三ターミナル

航空会社別・夏の遅延率ランキング

※単位:%

ピーチ 21.64(20.53)
ジェットスター 19.35(13.06)
バニラエア 17.34(11.60)
日本トランスオーシャン 15.86(14.86)
スカイマーク 11.08(20.70)
ソラシドエア 10.96(12.78)
全日空 8.31(9.40)
エアドゥ 7.62(7.50)
スターフライヤー 7.13(9.67)
春秋日本 7.59(14.41)
日本航空 6.94(7.59)

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「夏のピーチは遅延に注意」

航空会社の「遅延」とは出発時刻が15分以上遅れたことを指します。2015年夏は、ピーチの遅延率が20%超え。2014年夏も20%超えですので「夏のピーチは遅延に注意」といえそうです。

ジェットスター、バニラエアも10%台後半の数字で、良くはありません。LCCは機材繰りに余裕がないからか、夏の混雑期には遅延が生じやすいようです。夏にLCCを利用するときは、時間に余裕をもったほうがよいでしょう。

LCCでも春秋航空日本は7%台と低い数字です。春秋は路線数が少なく、運用にも余裕があるからとみられます。

JTAも遅延率が高い

レガシーキャリアでは、日本トランスオーシャン航空(JTA)が15%台と悪い数字です。同社は沖縄の離島路線を主に運行している航空会社ですが、夏の沖縄は混雑するので、遅延が多くなっているのでしょうか。

台風の影響もありそうですが、天候理由の遅延は0.43%で、機材繰りによる遅延9.88%に比べて小さくなっています。

次に、欠航率を見てみましょう。同様に2015年7~9月のデータで、( )内は2014年同期です。

航空会社別・夏の欠航率ランキング

※単位:%

日本トランスオーシャン 4.76(1.46)
ソラシドエア 1.93(1.91)
ピーチ 1.54(1.46)
ジェットスター 1.51(1.29)
全日空 1.42(0.95)
スターフライヤー 1.31(0.76)
日本航空 1.18(1.05)
スカイマーク 1.07(1.06)
バニラ 0.97(1.24)
エアドゥ 0.83(0.83)
春秋日本 0.54(2.87)

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九州、沖縄路線は欠航率が高い

欠航率が圧倒的に高いのは日本トランスオーシャン航空(JTA)。4.76%のうち、天候理由の欠航が4.07%に達しており、台風の影響によるものとみられます。

ソラシドエアが1.93%で続きます。JTAは沖縄路線主体の航空会社、ソラシドエアも九州・沖縄路線が主体の航空会社ですから、台風の影響を受けやすく、夏の欠航率が高くなっているとみられます。

一方、夏の天候が安定している北海道路線を運航するエアドゥは、低欠航率となっています。

ここでは航空会社別の統計になっていますが、JALやANAでも路線別に統計を取れば、同様の傾向が出るとみられます。すなわち、夏の九州・沖縄路線は遅延・欠航が多くなりやすく、北海道路線は安定している、ということです。

新千歳空港

欠航率はピーチとジェットスターが互角

LCCでは、ピーチとジェットスターが欠航率1.5%程度で互角、バニラエアが1%を下回り、安定しています。遅延に関しては、「LCCは遅延が多く、大手は少ない」という傾向が見て取れましたが、欠航に関しては、LCCと大手航空会社に有意な差はみられません。夏のLCCは「よく遅れるが、欠航は少ない」ということでしょうか。

春秋航空日本はレガシーキャリアも含めてもっとも欠航率が低い会社となりました。路線数が少なく、天候の荒れやすいエリアへの路線がないことが理由でしょう。

大手航空会社同士の比較では、2015年はJALがANAより遅延率、欠航率とも低くなりました。ただ、JALもANAも数値は低く、大手2社は、夏の混雑期でも比較的安定した運航をしているといえそうです。(鎌倉淳)

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