格安航空会社LCCのコンビニ支払方法や手数料、期限など各社ごとにまとめ。ジェットスターは出発14日前以降は利用不可。

格安航空会社LCCではチケットをオンラインで予約するのが原則。その後の支払方法としては、おもにクレジットカード払いとコンビニ払いの二つがあります。このうち、コンビニ払いに関するルールは、会社によってずいぶん違いがあります。ここでは、格安航空会社LCCのコンビニ支払いについて比較してみました。

ジェットスター

コンビニ支払いの基本

ウェブ上や電話で航空券の予約をし、コンビニ店頭の端末やレジで支払いをするのが「コンビニ支払い」です。クレジットカードを持っていない人でも利用できるのがポイント。日本の格安航空会社LCCはすべてがコンビニ支払に対応しています。

ピーチ、ジェットスター、エアアジアのLCC3社が使っているのは「ウェルネット」というシステム。ウェブ上や電話で予約が完了した際に、コンビニでの決済に必要な「確認番号/決済番号」または「お客様番号」が表示されます。その番号をメモし、コンビニの端末などに入力すると航空券代金をコンビニで現金で支払うことができます。ウェルネットに対応している7つのコンビニチェーンで支払うことができます。

・ピーチ、ジェットスター、エアアジアの支払対応コンビニ
ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、サークルKサンクス、スリーエフ、デイリーヤマザキ、セイコーマート

スカイマークはウェルネットのシステムではなく、独自の仕様になっています。コンビニ支払いができるのは、4つのチェーンに限られます。チェーン数は少ないですが、セブンイレブンで支払ができるのはスカイマークのメリットです。

・スカイマークの支払対応コンビニ
セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、セイコーマートのみです。

コンビニ支払いができる期限

スカイマークを除くLCC3社は、ギリギリの予約ではコンビニ支払いができません。コンビニ支払いができる期限は、各社下の通りになっています。
・ピーチ 4日前(72時間前)まで
・ジェットスター 15日前まで
・エアアジア8日前(168時間前)まで
・スカイマーク 前日まで

予約からコンビニ支払までの期限

ウェブ上で航空券の予約を確定させてから支払い期限までの時間は、航空会社によって異なります。
・ピーチ 24時間
・ジェットスター 48時間
・エアアジア 24時間

スカイマークは仕様がやや異なり、以下のようになっています。
・搭乗日を含めず4日前から前日まで→搭乗日前日の23:59まで
・搭乗日を含めず5日以上前→予約日を含め4日後の23:59まで

予約なしでコンビニ支払いできるか?

ジェットスターは、ウェブ上で予約していなくてもローソンの端末「ロッピー」で予約をすることができます。コンビニで予約から支払の決済までを行うことができます。それ以外の航空会社、コンビニでは、予約なしでコンビニ支払することはできません。

コンビニ支払いの手数料

コンビニ支払いとクレジットカード支払で、手数料に差を付けている会社もあります。以下にまとめてみました。

・ピーチ 420円(クレジットカードに比べて105円高い)
・ジェットスター 国内線300円(クレジットカードと同額)、国際線1000円(クレジットカードより700円高い)
・エアアジア 420円(クレジットカードに比べて220円高い。ただし、往復で一括で支払う場合、コンビニ支払いの場合は往復を1区間と数えるようで、クレジットカードとの手数料の違いは20円)
・スカイマーク 無料(クレジットカードと同条件)

コンビニ支払いのメリットとデメリット

格安航空会社LCCにおけるコンビニ支払いのメリットは、何よりも「クレジットカードが不要」という点です。

それを除くと、予約が確定してから支払いまでの間に猶予(時間)があることも大きなメリットといえます。予約確定から支払い期限までの時間は、航空会社によって異なりますが、だいたい24時間~48時間です。その間に決済せず放置すればキャンセルになります。ポチってから気が変わることはよくありますので、一種の冷却期間が得られます。また、混雑時に「とりあえず予約を確保しておいてから、もっと安いチケットを探す」という手段にも使えます。

ただし、スカイマークは、クレジットカードと支払条件は全く同じで、クレジットカードでも「予約だけとりあえず確保」はできますので、コンビニ支払いのメリットはあまりありません。

コンビニ支払いのデメリットは、クレジットカードのポイントがつかないことです。コンビニでの支払は現金のみで、クレジットカードは使えません。航空券は高額ですので、ポイントが1%であっても、数十円から数百円になります。また、クレジットカード支払より余分に手数料を請求する会社もありますので、実質的に数百円高くなる可能性があります。

結論としては、混雑時にとりあえず予約を確保する、という場合において、コンビニ支払いは有効な手段でしょう。格安航空会社LCC3社は、決済後のキャンセルが事実上できませんので、予約確定から決済まで1日の猶予がある、という点では大きなメリットといえます。上手に活用していきたいものです。

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