JR紀勢線の三重県多気町内に、新駅を設置する構想が浮上しました。候補地は大型商業リゾート「VISON(ヴィソン)」付近です。町は新駅の設置可能性を調べる基本調査を実施し、既存駅の活用案とも比較します。
VISON付近に新駅を検討
三重県多気町は2026年10月29日、「鉄道駅とまちに関する基本調査業務委託」の公募型プロポーザルを公告しました。契約上限額は1229万8000円で、調査期間は2027年3月31日までです。
調査の目的は、鉄道による町内へのアクセスを改善することです。仕様書では「VISON(ヴィソン)付近を候補地とした新駅の設置可能性」を検討すると明記しています。
VISONは2021年に開業した大型商業リゾートです。ホテルや飲食店、商業施設などを備え、伊勢自動車道の多気ヴィソンスマートICに直結しています。
一方、鉄道では紀勢線の既存駅から離れており、アクセスにはバスやタクシーなどへの乗り継ぎが必要です。

利用者数や整備費を調査
基本調査では、VISON来訪者への聞き取り調査(回収目標400件)と、多気町への来訪経験がある観光客へのインターネット調査(同1000件)を実施します。
その結果をもとに、新駅などの整備候補地を複数抽出し、利用者数を予測します。観光客と地域住民の需要を分けて分析し、駅施設や駅前広場、周辺道路の整備計画を作成します。
「列車停車種別(特急・普通列車)や運行本数の変更」も想定し、ダイヤへの影響も検討するとしており、新駅に特急が停車する可能性も探るようです。
そのほか、概算事業費や鉄道事業者の収支、地域経済への波及効果なども調べます。
既存駅の活用案とも比較
調査では、新駅設置に加え、多気駅や佐奈駅、相可駅など、既存駅を活用する案も検討します。
駅とVISONなどを結ぶバスやデマンドタクシー、シェアサイクル、レンタカーなどの接続方法を整理し、新駅設置案と比較します。
町は鉄道事業者とも協議しながら、2026年度末までに調査結果をまとめます。あわせて、用地や財源、事業の実施方法など、事業化に向けた課題を整理する予定です。






















