京都の嵯峨野トロッコ列車が、2027年3月1日から新型車両に切り替わります。大型のガラス窓を備えた新車両で、最大6人で利用できる特別室も登場。一般席は座席指定料金の新設により、大人1,500円に値上げします。
新型車両は3月1日から
嵯峨野観光鉄道は、2027年3月1日から新型トロッコ列車の営業運転を開始します。初日は、トロッコ嵯峨駅を10時02分に発車する「嵯峨野3号」から運行します。
嵯峨野トロッコ列車は、京都市のトロッコ嵯峨駅と亀岡市のトロッコ亀岡駅を結ぶ観光鉄道です。保津川沿いの約7.3kmを、約25分で走ります。
新型車両は、牽引車DEC743形1両と客車SK1000系4両の5両編成です。JR西日本テクノスが製作し、GKデザイン総研広島がデザインを監修しました。
外観は黒を基調に、赤と黄色をアクセントとして配置。貨車の力強さと、嵯峨野・嵐山の風情を表現したデザインです。
車両のエンブレムには、保津川の流れ、紅葉、桜、明治期のトンネルなどをモチーフに採用。周囲には嵐山の竹林をイメージした笹の葉の模様をあしらっています。

大型ガラス窓を採用
新型車両の一般席は、側面ガラスを足元まで広げ、天井にもガラスを採用しました。車内から保津川渓谷の景色を広く眺められる設計です。

内装は柱や窓枠を黒で統一し、座席や肘掛け、床には木質・木目素材を使用。昔ながらの汽車旅の雰囲気を残します。座席間隔や通路幅も広げ、車内表示器は日本語、英語、中国語、韓国語に対応します。

各車両の乗降口には、屋根付きの半屋外デッキも設けます。窓のない開放的なスペースで、風を感じながら景色を楽しめます。

一般席は1,500円に
新型車両への切り替えにあわせて、料金体系も変わります。
現在の嵯峨野トロッコ列車は、乗車区間にかかわらず片道大人880円、こども440円です。新型車両では、この運賃に加えて、大人620円、こども310円の座席指定料金を新設します。
そのため、一般席の片道料金は大人1,500円、こども750円となります。大人の場合、従来の880円から620円、約70%の値上げです。
一方、半屋外デッキを利用する場合は座席指定料金が不要で、従来と同じ大人880円、こども440円で乗車できます。

特別室「嵐峡」も登場
新型車両では、4号車の一部に、嵯峨野観光鉄道として初めての特別室を設けます。名称はプレミアムキャビン「嵐峡(らんきょう)」で、定員は最大6人です。
室内の中央には縁台のような畳席を配置し、前面方向も含めた車窓を楽しめる設計としました。紅葉や桜、竹林など、沿線の風景をモチーフとした西陣織の暖簾も設置します。
特別室料金は1室9,000円で、これに利用人数分の運賃が必要です。大人6人で利用する場合は、運賃5,280円と特別室料金9,000円を合わせて14,280円。1人あたり2,380円となります。
特別室は1編成に1室のみで、トロッコ嵯峨駅またはトロッコ亀岡駅からの乗車に限られます。

現行車両は12月引退
新型車両の導入にともない、現在のトロッコ列車は2026年12月29日の営業運転をもって引退する予定です。
現行車両は1991年の開業時から使用されてきたもので、DE10形ディーゼル機関車が、貨車を改造した客車を牽引しています。開業から35年にわたって保津川沿いを走ってきた列車が、2026年限りで運行を終えます。

乗車券は2月1日発売
新型車両の乗車券は、乗車日の30日前の午前0時から、嵯峨野観光鉄道の公式サイトで購入できます。ただし、運行初日の2027年3月1日乗車分については、2月1日午前10時頃から発売します。
各駅の窓口では前売りを行いません。トロッコ嵯峨駅、トロッコ嵐山駅、トロッコ亀岡駅では当日券を販売しますが、満席の場合は乗車できません。
2027年の通常ダイヤは1日8往復で、トロッコ嵯峨駅を9時02分から16時02分まで毎時02分に出発する下り列車と、トロッコ亀岡駅を9時30分から16時30分まで毎時30分に出発する上り列車を基本とします。繁忙期には夕方以降の臨時列車も設定します。






















