トーマス・クックのブランドを、中国企業が取得しました。これから中国の旅行会社のブランドとして存続していくようです。
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破綻前の筆頭株主
トーマス・クック・グループは、1841年に創業した、世界最古の旅行会社とされています。鉄道の国際時刻表や、トラベラーズチェックでも知られていました。ホテルや航空会社も抱える、世界屈指の大手旅行会社でしたが、2019年9月に経営破綻しています。
このトーマス・クックのブランドについて、中国の投資会社、復星集団が取得すると発表しました。取得額は1100万ポンド(約15億4千万円)です。復星集団は破綻前のトーマス・クックの筆頭株主でした。
イギリスの現地紙ザ・ガーディアンによりますと、復星集団が取得するのは、トーマス・クックの商標、ドメイン名、ソーシャルメディアのアカウント、ホテル「カーサ・クック」「クックス・クラブ」のブランドなどです。
ギリシャへの送客目指す
ザ・ナショナル・ヘラルドによりますと、ホテル「カーサ・クック」「クックス・クラブ」は、ギリシャのクレタ島、ロードス島、コス島で多数のホテルを展開しており、復星集団は中国人旅行者のギリシャへの送客を強化を目指しているとのことです。
トーマス・クックの事業は切り売りされていて、たとえば店舗ネットワークは、イギリスの旅行会社ヘイズ・トラベルが取得して、自社ブランドに変更して運営されます。
トーマス・クックのブランドは復星集団に渡ったため、今後、「トーマス・クック」の名前で運営されている旅行会社があれば、それは中国の企業グループということになります。
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