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首都高速はこう変わる! 進行中の将来計画をまとめてみた

小松川JCTから日本橋地下化まで

2020年東京オリンピック・パラリンピックを前に、首都高の工事が相次ぎ完成します。小松川JCT、渋谷下り入口、横浜北西線から、日本橋地下化まで、首都高の将来計画を見てみましょう。

小松川ジャンクション

まず、2019年12月1日17時に開通するのが、「小松川ジャンクション(JCT)」。C2中央環状線の埼玉方面と、7号小松川線の千葉方面を結ぶ新たな分岐です。

中央環状線と7号小松川線は交差していましたが、これまで連絡はありませんでした。小松川JCTにより、初めて中央環状線と小松川線を行き来できるようになります。

小松川ジャンクション
画像:首都高速会社

あわせて、中央環状線埼玉方面へ向かえる中環小松川入口を新設。既設の小松川入口(小松川線上り・都心方面)の隣に新たに設置します。また、千葉方面の小松川出口を、7号小松川線からも、中央環状線からも利用できるように左側分岐に付け替えます。これにより、小松川周辺から中央環状の北行きに乗降できるようになります。

小松川ジャンクション
画像:首都高速会社

小松川入口は以下の画像のような形です。方向別で入口が分かれているのが特徴です。うっかり運転していると間違えそうなので、気をつけましょう。

小松川入口
画像:首都高速会社

小松川JCTは、いままでなかったのが不思議なくらいの設備です。千葉方面と埼玉方面を結ぶ便利なルートとして機能しそうです。

渋谷下り入口

次に、2019年12月18日午前2時には、3号渋谷線下りに「渋谷入口」が開通します。位置は、渋谷駅東口にある渋谷二丁目交差点付近。渋谷駅東口周辺や六本木エリアから、東名高速方面や中央環状線へのアクセスが向上します。

渋谷入口
画像:首都高速会社

渋谷駅周辺からは、青山通りを表参道方面に向かい、青山学院前交差点と渋谷二丁目交差点でそれぞれ右折して進入します。あるいは、明治通りの並木橋交差点、渋谷二丁目交差点をそれぞれ左折します。

渋谷入口
画像:首都高速会社

首都高渋谷入口
画像:首都高速会社

渋谷下り入口の開通でとくに効果が大きいのは、中央環状線へのアクセスです。これまでこのエリアから中央環状線に入るには、霞ヶ関入口か三軒茶屋入口、初台南入口を使うしかなかったので、渋谷入口ができたのは朗報といえます。渋谷入口から大橋JCTを経由すれば、中央環状線の両方向に向かうことができます。

首都高渋谷入口
画像:首都高速会社

一方で、これまで谷町JCTから大橋JCTまで入口がなかった3号渋谷線に、新たな流入路ができることになり、渋滞の発生も懸念されます。中央環状線に入りたい車両が、渋谷入口~大橋JCTの間だけ3号渋谷線を走ることになり、この区間の混雑がどのくらいになるのか、気になるところです。

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横浜北西線

そして、2020年3月に予定されているのが、横浜北西線の開通。横浜港北JCTと横浜青葉JCTが結ばれます。これにより、首都高都心方面と東名高速が、湾岸線大黒JCT、横羽線生麦JCT、横浜北線を経てつながります。

横浜北西線
画像:首都高速会社

東名高速と羽田空港を直結する高速道路として機能しますし、首都高3号渋谷線の混雑時には、都心と東名を結ぶ迂回路としても役立ちます。東名ユーザーには利用価値の高い高速道路になるでしょう。

都心~東名間の新たなルートができることで、3号渋谷線の混雑緩和には多少貢献しそうです。一方で、横羽線の生麦JCTや、湾岸線の大黒JCTでは、合流渋滞の発生が懸念されます。

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埼玉中央道路

このほか、だいぶ先の完成予定ですが、S5埼玉大宮線の延伸に相当する区間として、新大宮上尾道路(与野~上尾南)の事業も進んでいます。

新大宮上尾道路
画像:首都高速会社

新大宮上尾道路は、新大宮バイパスの上に作られる高速道路で、都市計画道路としての名称は「高速埼玉中央道路」です。

さいたま市中央区円阿弥から鴻巣市箕田間の延長約25.1kmが計画されていて、このうち、上尾市堤崎までの延長約8.0kmが、2017年度から事業化されています。開通すれば、5号池袋線からS5埼玉大宮線、与野JCTを経て、上尾南までが高速道路つながります。開通予定は2026年度頃です。

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池尻・三軒茶屋間改良

3号線渋谷線の池尻〜三軒茶屋間では、池尻・三軒茶屋出入口付近で、付加車線増設工事がすすんでいます。

池尻出口(上り線)と池尻入口(下り線)の位置を入れ替え、付加車線を増設します。これにより、下り線では池尻入口から三軒茶屋出口まで車線を増設。上り線では三軒茶屋入口から大橋JCTまで車線を増設します。完成すれば、大橋JCT付近の渋滞が緩和しそうです。開通予定は2027年度です。

池尻・三軒茶屋改良
画像:首都高速会社

「運河を走る高速」作り替え

1号羽田線の東品川桟橋・鮫洲埋め立て部では、構造物を全面的に作り替えます。京浜運河の上に建設された区間で、現状は運河の上を滑るような感覚が味わえるほど海水面に近い道路ですが、これを最大で水面から20m程度離れた大きな高架とします。

現在は東京モノレールと並行していますが、完成後はモノレールを見下ろすような高さになります。道路の幅員も17mから18.2mに拡大し、走りやすくなりそうです。完成予定は2006年度です。

1号羽田線作り替え
画像:首都高速会社

東品川桟橋
画像:首都高速会社

日本橋周辺の地下化

このほか、大プロジェクトとしては、よく知られている日本橋周辺の地下化があります。東京駅北側から江戸橋JCT付近までの約1.2kmを地下化します。

首都高日本橋整備ルート案
画像:首都高日本橋地下化検討会資料

着工は2020年東京五輪・パラリンピック後で、工期は10~20年かかる見通しとされ、2040年代の完成となりそうです。

日本橋の上に架かる高架を撤去し、広がる空を取り戻す計画ですが、実現は、まだ遠い彼方、といったところでしょうか。(鎌倉淳)