黒部宇奈月キャニオンルート、ツアー概要と料金。1泊2日で13万円!

1月29日販売開始

2024年6月に販売が開始される「黒部宇奈月キャニオンルート」のツアーの概要が明らかになりました。1泊2日の基本コースの料金は13万円程度になります。

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黒部ルートの「一般開放」

「黒部宇奈月キャニオンルート」は、黒部峡谷鉄道の終点・欅平と黒部ダムをトロッコ列車などで結ぶ、新たな観光ルートです。本来の用途は黒部ダムの管理用の輸送路で、これまでは「黒部ルート」と呼ばれてきました。

関西電力が管理していて、一般人は原則として立入禁止です。無料見学会が年30回程度開催されてきましたが、富山県が一般開放を求め、2024年から旅行商品として販売されることが決まりました。

「一般開放」といっても、誰でも自由に訪問できるわけではなく、旅行会社が主催するツアーに参加しなければなりません。要するに「有料化」で、そのツアーの概要と価格が発表されました。

基本となるコースは宇奈月温泉~黒部ダム間の1泊2日で、価格は13万円程度になるということです。販売開始は2024年1月29日です。

黒部宇奈月キャニオンルート・蓄電池機関車
画像:黒部宇奈月キャニオンルートウェブサイト

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基本コース

公表されたツアーの「基本コース」は以下の4つです。

■宇奈月発
第1便/宇奈月温泉(前泊)→宇奈月駅→欅平→【キャニオンルート】→黒部ダム(解散、館山駅方面へ)
第2便/宇奈月駅→欅平→【キャニオンルート】→黒部ダム→室堂泊(解散、立山駅方面へ)

■黒部ダム発
第1便/大町温泉郷(前泊)→黒部ダム→【キャニオンルート】→欅平→宇奈月駅(解散)
第2便/立山駅→黒部ダム→【キャニオンルート】→欅平→宇奈月駅→宇奈月温泉泊(解散)

全てのコースが宇奈月もしくは大町、室堂での宿泊を付けた1泊2日となっています。

重要な点として、この「基本コース」は、旅行商品(ツアー)の素材として販売されます。一般人が直接購入することはできません。

各旅行会社は基本コースに富山県内までの往復の交通、周辺観光、前後の宿泊などを加えて、パッケージツアーとして企画し、販売します。一般人がそのツアーに料金を払って参加すれば、黒部宇奈月キャニオンルートを旅することができる、というしくみです。

黒部宇奈月キャニオンルートマップ
画像:黒部宇奈月キャニオンルートウェブサイト

黒部宇奈月キャニオンルートマップ
画像:黒部宇奈月キャニオンルートウェブサイト

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20万円を超えるかも?

13万円程度という基本料金の価格は、宇奈月発第2便に参加した場合です。

この金額には、宿泊ホテル(1泊)、立山黒部アルペンルートや黒部峡谷鉄道の運賃、専門ガイド・安全添乗員、食事などの費用を含みます。

旅行会社はこれにくわえて、往復の交通や周辺観光、前後の宿泊などをセットにしたツアーとして販売します。

たとえば東京発着の場合、往復の新幹線のほか、前後の宿泊を加えて2泊程度の旅程にすれば、実際の販売価格は20万円程度になるでしょう。時期や内容、出発地により、20万円をはるかに超えるものも出てくるかもしれません。

いずれにしろ、富裕層向けの「高級ツアー」になるのは間違いありません。

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2024年6月30日スタート

ツアーの催行日程も決定し、2024年は6月30日から11月29日までとなりました。

ただし、6月30日は、宇奈月発第2便のみ。これはセレモニー的なツアーのようです。

本格的には7月1日スタートで、7月1日~11月29日は宇奈月発・黒部ダム発とも各第2便が原則として毎日設定されます。

また、宇奈月発・黒部発の第1便は、毎週水・木曜日を中心に設定されます。

定員は第1便が各30名、第2便が各20名。2024年度の最大定員は8,140人です。

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縁遠い場所に

「一般開放」によるツアー開始にあわせて、これまで実施されてきた無料見学会は廃止されます。

無料見学会の定員は年2,000人くらいでしたので、「一般開放」により、定員は約4倍に増えます。

ツアーは、週末を含めシーズン中に毎日設定されるので、これまで行きづらかった遠方からの旅行者も、訪問できる機会は増えるでしょう。

とはいえ、これだけ値段が高いと、手が届く人は限られそうです。リッチな外国人観光客は喜びそうですが、多くの日本人にとって、黒部ルートはこれまで以上に縁遠い場所になってしまうかもしれません。(鎌倉淳)

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