下地島空港に旅客ターミナル施設を新設か。国際線やプライベートジェットに対応し、2018年開業目指す

三菱地所は、沖縄県宮古島市の下地島空港に、旅客ターミナル施設を新たに整備する事業の実施を沖縄県に提案しました。国内線・国際線旅客を取扱い、プライベートジェット機なども受け入れます。

広告

3,000メートル滑走路の巨大地方空港

下地島空港はパイロット訓練用の空港として整備され、ILSを装備した3,000メートルの滑走路が設置されています。しかし、2011年に日本航空が、2014年に全日空が当地での訓練を終了し、現在はほとんど使われていません。そのため、沖縄県は、下地島空港利活用のための事業を公募し、2015年3月に4つの候補事業が選定されていました。

三菱地所はこのときに選定された事業体の一つです。三菱地所は、「定期便運航がなく柔軟な離発着が可能な下地島空港をプライベートジェットにとって使いやすい空港とすることで、今後整備が見込まれる宿泊施設等と一体的に、島全体でリゾート感を演出する『プライベートジェット空港を核としたスモールラグジュアリーアイランド』を目指す」としており、今回の旅客ターミナル建設の提案は、この内容を具体化したものといえます。

下地島空港
下地島空港

宮古島空港はどうなる?

今回の提案では、三菱地所は、下地島空港において国際線、国内線LCC、プライベート機などの新たな航空需要の受け入れを目指し、航空路線の誘致活動を進める予定としています。下地島空港の利活用としては、星野リゾートが富裕層向けのリゾート開発の意向を示しており、三菱地所とは構想を共有しています。

3,000メートル滑走路があれば、アジア一円からの旅客機を受け入れることが可能ですから、この能力を活かし、アジアのお金持ちが集まるプライベート感溢れる独自のリゾートを展開しよう、ということのようです。

まだ正式決定した事案ではありませんが、協議がまとまれば2017年1月に工事を始め、2018年5月の開業を目指すとのことです。

下地島は宮古島の北西に位置しますが、2015年3月の伊良部大橋開通により、宮古島と陸上交通での往来が可能になっています。宮古島空港は年間130万人の利用者がありますが、下地島空港から約20kmしか離れていません。

構想では、「LCCとプライベートジェット機を誘致」としており、大手航空会社については記述が避けられています。これは、宮古島空港への配慮なのかもしれません。実際、下地島空港が本当にこんなスゴイ空港になったら、宮古島空港はどうなるのか、と気にならなくもありません。(鎌倉淳)

広告