青春18きっぷシーズンが、いよいよ始まりました。2016年夏季の青春18きっぷの利用期間は7月20日~9月10日の53日間。お出かけに最適の季節だけに、ぜひ上手に活用しましょう。今夏行きたい路線をピックアップしてみました。
新路線に乗りに行こう!
2016年の夏、青春18きっぷを使って行ってみたいところを考えてみましょう。
まずは、新路線。未乗の方に向けて、最近の新規開業をチェックしてみましょう。
・北海道新幹線 新青森~新函館北斗(新規開業)
・福井鉄道 福井駅前電停移設(延伸)
・札幌市交通局 すすきの~西4丁目(ループ化)
・仙台市交通局東西線 八木山動物公園~荒井(新規開業)
・東北本線 松島~高城町(仙石東北ライン)
・仙石線 陸前大塚~陸前小野(路線移設)
2015年から2016年は、上記のように、短いながらも鉄道の「新路線」が各地にできていますので、まだ乗っていない方は、青春18きっぷで訪れてみるのもいいでしょう。
なお、念のためですが、原則として私鉄各線には青春18きっぷでは乗れません。あくまでアクセスとして青春18きっぷを使いましょう。北海道新幹線は、「オプション券」を別途購入すれば、奥津軽いまべつ~木古内間でのみ利用できます。
廃止検討路線に乗ろう
廃止が決定していたり、検討されている路線もあります。
・留萌線 留萌~増毛(2016年12月廃止予定)
・三江線 三次~江津(廃止検討中)
これらの路線の乗り納めに青春18きっぷを使うのもいいでしょう。ただし、青春18きっぷ期間中、時間帯のいい列車は非常に混雑すると予想されます。
復旧した路線に乗ろう!
長期運休から蘇った路線もあります。
・名松線 松坂~伊勢奥津
・常磐線 小高~原ノ町
名松線は2009年の豪雨災害で路線が寸断されました。それを乗り越えて、約7年ぶりの復旧です。
常磐線は、2011年の東日本大震災と、それにともなう福島第一原発事故の影響でいまだに不通区間が残りますが、小高~原ノ町間の運転再開により、竜田~小高間と、相馬~浜吉田間を除き復旧しました。不通区間も代行バスで移動できるようになっています。
早期復旧を願いつつ
長期運休中の路線としては只見線もあります。2011年の集中豪雨で会津川口~只見間が不通になったまま、復旧のメドが立っていません。この区間も代行バスで移動できます。
只見線では「風っこ只見夏休み号」といったイベント列車も運転されますので、早期復旧を願いつつ、沿線を旅行してみるのもいいのではないでしょうか。
熊本地震の影響としては、豊肥本線阿蘇~豊後萩が、2016年7月9日に運転再開しました。豊肥線は肥後大津~阿蘇間が、依然として不通になっています。
南阿蘇鉄道は全線不通ですが、7月31日にも、中松~高森間で運転再開する見通しとのことです。トロッコ列車の運転も再開されるそうなので、復興支援をかねて熊本を訪れてみるのもいいでしょう。
画像:南阿蘇鉄道ホームページより
イベント列車も楽しい!
そのほか、夏休みならではのイベント列車も、全国各地で多数運転されます。「SL」や「リゾート列車」など、多種多様です。今年新登場の車両としては、五能線を走る「リゾートしらかみ」の「橅(ぶな)」が注目です。
快速列車なら、青春18きっぷでも利用できます。夏の楽しみを探して旅してみるのもいいでしょう。(鎌倉淳)