青春18きっぷ「関釜フェリー割引」2023年冬の概要。2等運賃が半額に

夏につづいて実施

青春18きっぷ持参者に対する「関釜フェリーの割引」が2023年冬も実施されます。下関~釜山間の2等運賃が半額の4,500円に。「青春18きっぷ」で韓国に行く方法をご紹介しましょう。

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釜山往復9,000円

下関~釜山航路を運航する関釜フェリーは、2023-24年冬に「青春18きっぷ旅大応援キャンペーン」を実施すると発表しました。青春18きっぷを所持して下関に来る旅客を対象に、釜山までのフェリー2等旅客運賃を50%割り引きます。

下関~釜山間のフェリー2等運賃は片道9,000円。キャンペーンを利用すると半額の片道4,500円となります。下関で往復チケットを購入すれば、往復運賃が9,000円となります。

このキャンペーンは、2023年夏にはじめて実施されました。冬季も同内容で実施されます。

関釜フェリー
画像:関釜フェリープレスリリース

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「青春18きっぷ旅大応援キャンペーン」の概要

関釜フェリーの青春18きっぷ大応援キャンペーンの概要は以下の通りです。

■適用区間
下関~釜山(下関発の片道または、下関で往復購入した場合は往復)
 ※釜山発の片道は、キャンペーン対象外。

■割引内容
下関~釜山航路で運航するフェリー「はまゆう」「星希」の2等旅客運賃が50%割引。
 ※1等、特等利用の場合は2等旅客部分が割引対象になり、差額等級が別途必要。つまり片道4,500円割引。
[2等]片道9,000円→割引4,500円
[1等]片道14,500円→割引8,000円
[特等]片道18,000円→割引13,500円

■購入場所
割引運賃は、下関港関釜フェリー窓口での乗船券購入に限り適用。

■割引適用人数
期間中に有効な青春18きっぷ1冊(1枚)につき5名まで割引対象。

■支払い
運賃支払いは下関港関釜フェリー窓口で現金またはクレジットカードにて
※港湾施設使用料が、別途、現金での支払いが必要。
※燃油サーチャージが、別途、現金・またはクレジットカードでの支払いが必要。
※国際観光旅客税が、下関港から出国時に、別途現金での支払いが必要。

■割引適用期間
下関港発2023年12月10日~2023年1月10日までの乗船便(往復利用の場合は釜山発1月20日まで適用)

■運休日
下関発・釜山発ともに、12月30日~1月3日は運休日。

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前日までに電話予約

割引の適用を受けるには、前日までに電話予約が必要です。予約の際に、「青春18きっぷ旅大応援割引」と伝えます。予約の際、名前、パスポート番号、生年月日、性別も伝えます。

乗船日当日、下関港チェックイン時に青春18きっぷを提示すれば購入できます。夏季は「割引申請書」の記入が求められましたが、冬季は必要なくなったようです。いうまでもありませんが、パスポートを忘れたら、青春18きっぷを持っていても乗船できません。

割引を受けられる青春18きっぷは「2023年12月10日~2024年1月10日に有効なもの」に限ります。期間中有効な青春18きっぷであれば、使用中・使用済の改札スタンプの押印の数については問いません。

乗船当日の押印がなくても割引を受けられるので、有効期間中の青春18きっぷを持参していれば割引適用となります。必ずしも青春18きっぷを利用して下関に来る必要もありません。

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諸費用込みで7,520円

運賃は、下関港の関釜フェリー窓口にて支払います。諸費用・税金として、港湾施設使用料(620円)、燃油サーチャージ(1,400円)、国際旅客観光税(1,000円)が、別途必要です。

下関発の諸費用・税金の合計は3,020円ですので、割引運賃(4,500円)とあわせた片道の総額は7,520円となります。

往復の場合、釜山発の諸費用・税金は現地で支払います。釜山港での施設使用料は7,000ウォン(約800円)、燃油サーチャージは14,000(約1,600円)ウォンです。あわせて21,000ウォン(約2,400円)が別途必要で、燃油サーチャージとあわせて、復路の総額は約6,900円です。

1等、特等船室を利用する場合は、2等旅客運賃部分が割引対象となります。等級差額をくわえ、1等が片道8,000円、特等が片道13,500円となります。

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青春18きっぷ利用期間中に割引

割引適用期間は下関港発2024年12月10日~2024年1月10日までの乗船便。往復利用の際は、釜山港発1月20日まで適用します。ただし、下関港発・釜山港発ともに、2023年12月30日~2024年1月~3日は運休のため適用除外となります。

青春18きっぷの冬季の利用期間中、年末年始を除き、全日で割引適用されることになります。

大阪→釜山乗り継ぎ

では、実際に、青春18きっぷと関釜フェリーを使って釜山に行くとして、どういう乗り継ぎになるかを考えてみましょう。

関釜フェリーの下関港における乗船手続き締め切り時刻は18時です。下関から下関港国際ターミナルまでは徒歩7分ですので、17時30分ごろまでに到着していれば間に合います。

逆算すると、大阪駅を朝5時の始発列車で出発すれば、17時20分に下関駅に到着できます。

大阪05:00→(中略)→17:20下関→徒歩→17:30下関港19:45→08:00釜山港

ソウルまで行きたい方は、釜山09:06発のKTX(韓国高速鉄道)に乗れば、11時47分にソウルに到着します。釜山港から釜山駅は徒歩10分ほどです。

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釜山→大阪乗り継ぎ

復路も調べてみると、釜山発便の下関到着予定は07時45分です。下関駅08時51分発の列車に乗れば、大阪駅に19時58分に到着できます。

釜山港21:00→07:45下関港→徒歩→下関08:51→(中略)→19:58大阪

釜山港での乗船締め切りは17時30分です。ソウルからは13時57分発のKTXに乗れば、釜山駅に16時34分に到着し、乗船締め切りに間に合います。

つまり、大阪から船中2泊で、3日間の「韓国旅行」ができることになります。釜山なら1日滞在でき、ソウルでも2時間は滞在できます。もちろん、現地に宿泊してもっと長い旅にすることも可能です。

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韓国旅行の総額は

大阪から釜山へ3日間の旅行とする場合、往路の費用は、青春18きっぷ1日分2,410円と、関釜フェリー(諸費用込み)7,520円の計9,930円です。

復路の費用は、関釜フェリー(諸費用込み)約6,900円と、青春18きっぷ1日分2,410円の約9,310円です。 

合計すると、大阪から約19,240円で、2泊3日の韓国旅行ができる、というわけです。

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青春18きっぷとの相性抜群

「LCCならもっと安く行けるかも」と考える方もいるでしょうが、諸費用・税金込みですので、LCCでもこの価格でチケットを抑えるのは簡単ではなく、かなり前からの予約が不可欠です。

それに対し、関釜フェリーなら、前日に電話一本で割引適用ですから、簡単です。

日本から外国への船旅は胸が躍るもの。ゆったりとした船旅は、青春18きっぷとの相性も抜群でしょう。これを機会に、国際航路の旅を試してみてはいかがでしょうか。(鎌倉淳)

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