東急「ホテルニセコアルペン」がついに閉館。ヒラフのゲレンデサイド一等地

敷居が高くなる?

ニセコグラン・ヒラフスキー場のゲレンデサイドにある「ホテルニセコアルペン」が、2023年3月で営業終了します。跡地にはホテルコンドミニアムを建設し、2026年冬の開業を目指します。

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抜群立地のゲレンデサイドホテル

「ホテルニセコアルペン」は、ニセコグラン・ヒラフスキー場のゲレンデサイドにあるホテルです。

エースエリアのベースに位置し、ニセコひらふバス停のすぐ隣。ゲレンデにもバス停にも隣接する一等地で、抜群の立地を誇ります。東急グループが所有し、東急不動産子会社の東急リゾーツ&ステイ株式会社が運営しています。

1986年に開業し、ニセコひらふスキー場の中核ホテルとして機能してきました。しかし、築30年以上を経て徐々に老朽化してきたこともあり、閉館して建て替えることが決まりました。

ホテルニセコアルペン
画像:東急不動産プレスリリース
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「ホテルコンドミニアム」に

新たな施設は、「ホテルコンドミニアム」となります。

詳細は明らかにされていませんが、東急リゾートは、ホテルコンドミニアムの定義として、「ホテル客室を購入し、自らが利用して楽しみ、利用しない時は一般向けのホテル客室として貸し出し、その稼働に応じた賃料収入を得る」と説明しています。

プレスリリースによれば、「抜群のロケーションを最大限に活かし、より快適で環境に配慮した上質な滞在空間を創出」するとのことで、高級な分譲型ホテルになるのは間違いないでしょう。新施設は100室規模で、現在よりも1室あたりの面積を広げる予定です。

ニセコグラン・ヒラフスキー場では、2024年冬にエース第2センターフォーリフトを架け替える形でゴンドラを新設します。新ホテルコンドミニアムは、その新ゴンドラの目の前に位置しますので、連携した建築になるのかもしれません。

【関連記事】ニセコヒラフに新ゴンドラ、2024年登場。センターフォーを架け替え

ニセコエースゴンドラ
画像:東急不動産プレスリリース
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貴重な存在だったが

よく知られている通り、ニセコは国際リゾートとして認知されるにつれ高級化が進み、手頃な価格で泊まれるホテルが少なくなっています。

「ニセコホテルアルペン」は、ゲレンデサイドにあるにもかかわらず、現在のニセコにおいては比較的リーズナブルに泊まれる施設として貴重な存在となっています。それがついに閉館し、建て替えられてしまうわけです。

新施設のメインターゲットは外国人観光客でしょう。日本人にとって、ニセコの敷居がまた高くなるようで、その点では残念です。

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リゾートコアに

東急は、ヒラフ地区で「綾ニセコ」という高級コンドミニアムを運営しています。新施設も、これに近い宿泊施設になるのかもしれません。

一方、隣接するひらふスキー場第1駐車場では、倶知安町が整備事業を進めていて、新ホテルコンドミニアムは「リゾートコア」としての役割も担います。

新施設の開業は2026年冬。ぜひ、ニセコの顔となるような、多くのリゾート客に開かれた施設になることを願いたいところです。(鎌倉淳)

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