「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」年末年始にも設定。道外客は買いにくいけれど

発売は12月11日まで

「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」が2022-23年末年始にも設定されます。発売枚数は無制限。ただし、発売期間は12月11日までの2週間限定で、道外客には買いにくそうです。

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発売枚数無制限

「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」は、JR北海道内の在来線特急、普通・快速列車の普通車自由席が6日間乗り放題となるフリーきっぷです。新型コロナの流行後、2020年に初設定され、2022年9月には3回目が発売されています。

過去3回は、いずれも北海道の補助金の予算に限りがあり、予算を消化したら発売終了でした。直近の回は、2022年9月1日に発売開始され、10月21日に発売終了しています。

この大人気きっぷの4回目の発売が決まりました。今回の利用期間は、2022年11月29日~2023年1月16日の約1ヶ月半。発売枚数は無制限です。

ただし、発売期間は2022年11月28日~12月11日の14日間限定です。年末年始も利用できますが、12月11日までに購入しなければなりません。

以下で、概要をみてみましょう。

HOKKAIDO LOVE
画像:HOKKAIDO LOVE
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「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」の概要

「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」の概要は以下の通りです。

■商品名
「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」

■発売期間
2022年11月28日~12月11日

■利用期間
2022年11月29日~2023年1月16日

※有効期間開始日の1ヶ月前より前日まで発売。
※発売枚数は無制限。

■有効期間
6日間

■フリーエリア
JR北海道在来線全線と、ジェイ・アール北海道バス線全線(ただし、札幌~旭川間、札幌~帯広間、札幌~紋別間、札幌~えりも間、苫小牧~えりも間、新千歳空港~浦河間、札幌~広尾間の都市間バス及び臨時バスを除く)

lovepass2022
画像:JR北海道プレスリリース

■価格
12,000円(子ども用はなし)
※発売額は24,000円で、うち50%の12,000円は北海道の補助金。

■発売場所
JR北海道の主な駅の指定席券売機、話せる券売機、みどりの窓口。

通常販売している「北海道フリーパス」が7日間27,430円ですので、それに比べると、「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」は有効期間が1日少ないものの、実質価格は半額以下となります。

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道外客は買いにくい

今回の「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」は、発売枚数が無制限のかわりに、発売期間が2週間に限定されています。利用前日まで購入可能ですが、発売期間が短いため年末年始に利用するには12月11日までに購入しなければなりません。

「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」は、JR北海道の駅窓口のほか、話せる券売機や、自動券売機で購入できます。しかし、えきねっとを含むネットでは販売しておらず、郵送販売もしません。

つまり、JR北海道の駅で買うほかありません。したがって、道外からの利用者が年末年始に使うには、それより前に北海道(または奥津軽いまべつ駅)に行かなければなりません。道外客にはハードルが高く、年末年始は、実質的に道内在住者向けの設定に感じられます。

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年末年始の帰省にも

道内客にとっては、有効期間が6日間あるので、たとえば12月29日~1月3日といった形で、年末年始の帰省にも使えるでしょう。

12,000円で特急も利用できるというのは格安です。定価との比較では、札幌を起点に新得や洞爺まで往復すれば、それだけで元が取れますので、道東や道北、道南出身者の帰省には破格のパスとなります。

年末年始にこだわらず12月11日までなら、道外客も利用しやすいです。利用開始日前日に道内入りすれば、購入して翌日から利用できます。1日あたり2,000円で北海道の在来線全線に乗り放題というのは、圧倒的な魅力ですので、購入できる人は、ぜひ使いたいところです。

なお、払戻しは未使用で、有効期間終了前に限り発売箇所で取り扱います。払戻手数料は1,580円で、JRのきっぷとしてはお高めです。発売期間と利用期間終了に間があるため、払い戻すことになる人も多そうですが、手数料の金額と、発売箇所でしか払い戻せないという制約には気を留めておきたいところです。(鎌倉淳)

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