京王バスは、2027年度に運賃収受での現金取り扱いを終了する方針です。交通系ICカードなどによる支払方法に加え、2026年11月末までに、一部コミュニティバスを除く路線バス全628両へクレジットカードなどのタッチ決済を導入します。
クレカタッチ決済を全628両へ
京王電鉄バスと京王バスは、2027年度までに、運賃収受における現金取り扱いを終了する方針を明らかにしました。
両社は、国土交通省が推進する「完全キャッシュレスバス」の実現に向け、2025年度から取り組みを進めています。
キャッシュレスの方法として、交通系ICカードのほか、クレジットカードなどによるタッチ決済「クレカ乗車」の導入に本腰を入れています。
2026年7月末時点では、対象となる路線バス628両のうち266両で、タッチ決済の導入が完了しています。残る362両についても、2026年11月末までに導入する予定です。
対象車両は、府中営業所、小金井営業所、多摩営業所、南大沢営業所、高尾営業所、八王子営業所などに配置されています。

完全キャッシュレス化後も利用できる支払い方法
完全キャッシュレス化された路線バスでは、以下の方法で運賃を支払えます。
・交通系ICカード
・クレジットカードなどのタッチ決済
・東京都シルバーパス
・定期券
・一日乗車券、企画乗車券、デジタルチケットなど
交通系ICカードを利用する場合は、鉄道駅やコンビニなどであらかじめチャージするか、モバイル端末で利用する必要があります。
京王バスでは、完全キャッシュレス化により、乗降時の支払いをスムーズにし、運転士の運賃収受に関する負担を軽減するほか、バスの遅延抑制と定時運行につなげる考えです。
複数の決済手段を用意
京王バスによれば、現時点で96%がキャッシュレス乗車をしているとのことで、完全キャッシュレスへのハードルはそう高くないようにもみえます。
ただ、課題も当然あり、チャージ不足やスマホの電池切れなどによる決済不能時の対策や、高齢者や子どもなど、キャッシュレス手段の限られた人に対するケアなどが挙げられます。
京王バスがクレカ決済の拡充を図るのは、「決済不能」に備えて複数の決済手段を準備するという側面があるようです。また、高齢者はシルバーパスでの乗車が可能です。
ただ、子どもはクレカ決済を使えず、シルバーパスもありません。交通系ICカードのチャージ不足が生じるとどうにもならないといった課題は残りそうです。






















