北陸新幹線に投入される新型車両「E7系」「W7系」の概要が発表。東京~金沢間にもグランクラスが連結へ!

北陸新幹線の金沢開業時に導入される新車両の概要が、早くも発表されました。なんと、北陸新幹線・東京~金沢間にもグランクラスが導入されます。

JR東日本とJR西日本が9月4日に発表したところによりますと、両社は2014年度末の北陸新幹線の金沢開業に向け、共同で新型車両「E7系」(JR東日本)「W7系」(JR西日本)を開発するとのことです。長野新幹線を走る「E2系」をベースに、快適性や安全対策を向上させるほか、デザインにもこだわります。

E7系(画像:JR東日本。以下すべて)

新型車両「E7系」は12両編成で、(10M2T)。金沢方先頭車の12号車には、東北新幹線「はやぶさ」などに連結されている高級座席「グランクラス」を導入。11号車はグリーン車で、1~10号車は普通車となります。編成定員は934名で、内訳はグランクラス18名、グリーン車63名、普通車853名です。

グランクラス

グリーン車

普通車

車内の全ての洋式トイレに温水洗浄機能付便座を設置し、「グランクラス」とグリーン車の全座席および普通車の窓側座席と車端部に電源コンセントを設置など、サービス設備を充実させます。地震時の安全対策として、ブレーキ力もE2系に比べ約1割向上。ブレーキ距離を短縮させています。最高時速は時速260キロメートルで、これは現行通りです。

車両のトータルコンセプトは「大人の琴線に触れる『洗練さ』と心と体の『ゆとり・解放感』」とし、車体には日本の伝統工芸である銅器をイメージした銅色を一部に使用しています。同日記者会見したJR東日本の冨田哲郎社長は「日本の伝統美と最先端技術の融合を表現した」と述べました。

JR東日本E7系は17編成(204両)を予定しており、2013年秋に第1編成が完成する見込みです。JR西日本W7系は2014年春に第1編成が落成する予定です。

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