岡山市中心部で計画されている岡山電気軌道の路面電車「ハレノワ線」が、2027年度の着工に向けて準備が進められています。岡山市が9月市議会で進捗を説明しました。すでに軌道法に基づく特許を申請していて、2029年度末の完成を目指します。
2027年度着工へ
岡山市の大森雅夫市長は、2026年9月定例市議会の提案理由説明で、路面電車の延伸・環状化計画「ハレノワ線」(仮称)について、2027年度の工事着手、2029年度末の完成に向け、必要な設計や手続きを進めていることを明らかにしました。
ハレノワ線は、岡山電気軌道の清輝橋線大雲寺前電停と東山線西大寺町電停を結ぶ約0.6kmの新線です。岡山市と岡山電気軌道が2026年1月に事業化で合意しています。

7月に軌道特許を申請
事業化の合意後、6月24日の岡山市都市・消防政策審議会で、事業の必要性や費用対効果などを審議し、事業の妥当性が認められました。
これを受け、7月23日には岡山電気軌道が軌道法に基づく特許を国に申請しました。9月定例市議会でも「軌道敷設の特許申請に係る意見について」が諮問され、9月17日に市議会が同意しています。
2026年度予算には、ハレノワ線の調査設計費として9090万円を計上しています。地質調査や道路詳細設計、軌道の基本・詳細設計を進めています。
大雲寺前~西大寺町を結ぶ
ハレノワ線は、大雲寺前電停から岡山芸術創造劇場ハレノワ付近を経由し、西大寺町電停までを単線で結びます。途中に「ハレノワ前電停」を新設し、一部区間では歩道側に軌道を配置するサイドリザベーション方式を採用します。(鎌倉淳)
岡山駅を起点に、大雲寺前、ハレノワ前、西大寺町を経て岡山駅へ戻る左回りの環状系統を設定します。ピーク時には毎時3本以上を運行する計画です。概算事業費は約27億4,000万円です。
ハレノワ線の詳しい事業計画については、タビリス2026年1月27日付「岡山市、路面電車の環状化を決定。『ハレノワ線』、29年度開業めざす」をご覧ください。

岡山駅前乗り入れは2027年3月
岡山市では、ハレノワ線とは別に、岡山駅前広場への路面電車乗り入れ工事を進めています。現在の岡山駅前電停から軌道を延ばし、JR岡山駅東口の駅前広場内に乗り入れるもので、2027年3月の運行開始を予定しています。
駅前広場への乗り入れが完成した後、2027年度にハレノワ線の工事に着手する予定です。ハレノワ線は2029年度末の完成を目指します。























