星野リゾートが、「ネコママウンテン」の概要を発表しました。アルツ磐梯と猫魔スキー場を統合する新スキーリゾートです。
連結リフトが開通
「ネコママウンテン」は、福島県のアルツ磐梯スキー場と猫魔スキー場を統合して誕生する、新たなスキー場の名称です。
アルツ、猫魔両スキー場は、猫魔ヶ岳を挟んで南北に位置し、両者はいずれも星野リゾート傘下の磐梯リゾート開発株式会社が運営してきました。
同社は2008-09シーズンより「連結プロジェクト」と銘打ち、共通リフト券の発行やシャトルバス運行を行っています。
そしてついに、両ゲレンデをつなぐ連結リフトの建設に着手。2023-24シーズンに運行開始することになりました。リフト開通にあわせて、両スキー場を統合。新名称が「星野リゾート ネコマ マウンテン」というわけです。
「ネコマ マウンテン」の概要
「星野リゾート ネコマ マウンテン」の概要は以下の通りです。
ゲレンデ面積：189ha
コース数：33コース
総滑走距離：39km
最大標高差：638m(山頂1338,山麓700m)
最大斜度：37°
リフト基数：ペアリフト 11基、クワッド 2基、スノーエスカレーター 1基
全国有数の広さ
ベースは「磐梯ゲート」と「裏磐梯ゲート」の2箇所です。磐梯ゲートが旧アルツ磐梯、裏磐梯ゲートが旧猫魔です。
189haというゲレンデ面積は全国でも有数の広さです。各スキー場の公称数値を比べると、東北地方では蔵王温泉（305ha）、安比高原（282ha）に次ぐ広さです。ただ、各スキー場とも、公称面積をぜんぶ滑れるとは限らないので、この点は、あまり当てにならないのですが。
リフト13基は、蔵王温泉（実働28基）には遠く及びませんが、安比高原の今シーズン予定（7基）を大きく上回り、おそらくは東北2位の規模になりそうです。
ただ、稼働基数は、アルツ・猫魔両スキー場の昨シーズン稼働リフトを足した数の範囲にとどまるので、運休中リフトの復活はなさようです。
リフト券は値上げ
注目のリフト券料金ですが、1日券大人5,500円、中高生3,900円、小学生2,500円、シニア5,000円と発表されました。
昨シーズンのアルツ・猫魔共通券が大人4,900円でしたので、600円の値上げとなります。昨今のインフレ状況からすれば、想定の範囲内の価格設定でしょう。
2023-24シーズンの営業期間は、12月1日～5月6日です。（磐梯ゲートは12月22日～4月7日）。オープンが楽しみです。（鎌倉淳）
