安比高原スキー場が2022-2023年ウィンターシーズンの営業予定を発表しました。リフトの運行を縮小し、ナイター営業や春スキーの予定は記載されていません。
全日運行は5本のみ
安比高原スキー場が、2022-2023年シーズンの営業時間とリフト料金を発表しました。
レギュラーシーズンに全日運行するリフト(ゴンドラ含む)は、安比ゴンドラ、セントラルクワッド、セントラル第2、西森、ザイラークワッドの5本のみ。土休日にはビスタクワッドが運行します。週末を含めても運行するのは6本のみとなります。
運行リフトを絞り込み
安比高原には13本のリフトがあります。しかし、近年は営業体制を縮小気味で、2021-2022シーズンは実質9本(平日7本)でした。2023年シーズンは、これよりさらに運行本数を絞り込むことになります。
下表に2022年シーズンと2023年シーズンのリフト運行状況の比較を示します。
リフト名 | 2022シーズン | 2023シーズン |
---|---|---|
安比ゴンドラ | 08:00~15:40 | 08:00~15:30 |
セントラルクワッド | 08:00~16:00 | 08:00~17:00 |
セントラル第2 | 08:40~15:50 | 08:30~15:30 |
セントラル第3 | 08:50~15:40 | 運行なし |
セントラル第4 | 運行見合わせ | 運行なし |
セントラル第5 | 09:00~15:30 | 運行なし |
セントラル第6 | 09:00~15:30* | 運行なし |
西森リフト | 09:00~15:30 | 08:30~15:00 |
ザイラークワッド | 09:00~15:40 | 08:30~15:30 |
ビスタクワッド | 09:00~15:10* | 09:00~15:00* |
※1月の比較。*は土休日、特定日のみ運行
セントラルリフトが軒並み
表を見ていただければ一目瞭然ですが、セントラル第3から第6が軒並み運休となります。これにより、カッコウやキツツキコースは滑りにくくなりそうです。
安比はゴンドラに乗れば主要コースは滑れますので、ロングクルージングを楽しむぶんには影響は小さいでしょう。ただ、リフトを使って中上級者向け斜面を回すのは難しくなりますので、練習をするには不適なスキー場になるかもしれません。
また、ゴンドラの混雑も心配です。
ナイター、春スキーの記載なし
2022-2023シーズンの営業案内には、ナイターの営業時間が記載されていません。したがって、安比ゴンドラのナイター営業も実施されないようです。
営業期間は12月3日~4月3日となりました。昨シーズンは11月27日~5月8日(最長)の設定でしたので、オープンを1週間後ろに倒し、クローズを1ヶ月前に倒しました。春スキーの設定はなくなっています。
営業期間は積雪状況に左右されるので、実際には多少の変動があるでしょう。それでも、ゴールデンウィークを含む春スキーの設定がなくなったのであれば、大きな営業縮小といえます。
1日券は値下げ
リフト券のオンシーズン料金(2022/12/17~2023/4/2)は大人1日券が5,500円。昨シーズンのオンシーズン料金(2021/12/18~2022/3/21)の5,600円より値下げしています。
ただ、従来の1日券はナイターも滑れましたが、2023シーズンにはナイター営業が予定されていません。運行リフトの削減なども踏まえれば、実質的には値上げに近く、「ほぼ据え置き」と表現するのがギリギリでしょうか。
また、これまで設定されていた5時間券(5,300円)はなくなっています。10時から15時くらいまで滑る人には、明確な値上げと言えます。
一方、ゴンドラに優先搭乗が可能な「GOLD PASS」というものが登場しました。安比ゴンドラ、セントラルクワッド、ザイラークワッド、ビスタクワッドの4基のリフト・ゴンドラに優先搭乗が可能です。価格は8,500円です。
08時00分~08時30分に安比ゴンドラに乗る場合も、この「GOLD PASS」が必要になります。朝パウダーが好きな方には厳しい話です。(鎌倉淳)