JR東日本が新幹線・特急の定期列車の運休可能性を予告しました。1ヶ月後となる5月28日以降の指定席発売を見合わせます。
5月中旬まで発売せず
JR東日本は、新幹線と一部の在来線特急について、今後、一部列車を運休する可能性があると予告しました。新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言の発出後、JRの新幹線・特急の乗車率はきわめて低くなっていますが、今後も利用状況が変わらずに推移した場合、定期列車の運休に踏み込む可能性を示したものです。
このため、5月28日以降の東北・北海道、秋田、山形、上越、北陸の各新幹線および中央線特急と常磐線特急の指定席券発売を5月中旬まで見合わせます。
指定席券見合わせ
指定席発売を見合わせるのは、2020年5月28日以降の以下の列車です。
・東北・北海道新幹線「はやぶさ」「はやて」「やまびこ」「なすの」
・秋田新幹線「こまち」
・山形新幹線「つばさ」
・上越新幹線「とき」「たにがわ」「Max とき」「Max たにがわ」
・北陸新幹線「かがやき」「はくたか」「あさま」
・中央線特急「あずさ」「かいじ」「富士回遊」
・常磐線特急「ひたち」「ときわ」
定期列車に踏み込む
新型コロナウイルスの感染拡大により、JR各社では、とくに中長距離列車の利用者が激減しています。そのため、JR東日本では、これまでも臨時列車の運休を実施してきました。ただ、新幹線および在来線の主力特急である中央・常磐線特急の定期列車については、通常運転を続けてきました。
しかし、利用の低迷がこれ以上長期化するならば、いかにJR東日本でも、通常運転を続けることは困難でしょう。新型コロナウイルスの完全収束の見通しははっきりせず、仮に収束しても元通りの利用者数に戻るには時間がかかります。そのため、JR東日本も利用低迷の長期化を見据えた対応を模索し始めたようです。
JR東日本は、5月28日以降の運転計画について、ゴールデンウィークの利用状況や社会情勢などを踏まえ、5月中旬に確定するとしています。それまでの間、同日以降の指定席券の発売はしません。
運転計画を確定した時点で運転する列車と発売日を告知するとしており、5月6日までとされている緊急事態宣言の延長も見据えて、列車本数の調整を判断するとみられます。