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国立博物館で特別展「三国志」。曹操墓の出土品など初来日!

リアル「三国志」へ

東京国立博物館と九州国立博物館で、特別展「三国志」が開かれます。目玉は曹操の墓「曹操高陵」の出土品。滅多にお目にかかれない、三国志関係の文物を楽しめます。

合言葉は「リアル三国志」

いまさら説明の必要もないかと思われますが、「三国志」は魏・呉・蜀の3国が覇権を争った、中国3世紀の物語です。当時の出土品で「三国志」の世界を再現しようというのが、特別展「三国志」。合言葉は「リアル三国志」だそうです。

「三国志」関連の近年の大発見といえば、なんと言っても曹操の墓「曹操高陵」です。2009年12月に、中国河南省文物局によりその発見が公表され、日本でも大きく報じられました。

今回の特別展「三国志」では、その曹操高陵の出土品が初来日します。展示されるのは「魏武王常所用挌虎大戟」。「魏武王が愛用した虎をも打ち取る大きな戟」です。魏の武王は曹操を指し、これにより発掘された墓が曹操高陵であることの決め手となりました。

プレスリリースなどで登場しているのは「関羽像」(青銅)。明時代の 15~16世紀に制作されたものです。

特別展「三国志」
画像:東京国立博物館

「倉天乃死」やら「蛇矛」やら

展示はプロローグから始まり、5つの章で構成されます。

プロローグ「伝説のなかの三国志」では、劉禅を懐に抱いて疾駆する「趙雲像」(17~18世紀)や、関帝廟壁画「張飛、督郵を鞭打つ」(18世紀)といった、三国志の見せ場を描いた後世の作品を展示。

「曹操・劉備・孫権 英傑たちのルーツ」をたどる第一章では、劉備の先祖劉勝の墓から出土した「豹」の青銅や、曹操の祖父・曹騰をはじめ後漢の曹氏一族の墓群から出土した「玉豚」、呉の「貨客船」(土器)などが展示されます。

第二章「漢王朝の光と影」では、黄巾の乱のスローガン「倉天乃死(蒼天すなわち死す)」を含む3行の銘文を刻む「倉天」磚(土器)、董卓ゆかりの武将とみられる墓から出土した「儀仗俑」(青銅)など。

第三章「魏・呉・蜀 三国の鼎立」では、関羽を捉えた呉の名将・朱然の墓から出土した「童子図盤」(木・漆)。張飛が持っていたものを想像させる古代の「蛇矛」(青銅)、三国志の登場人物の実名が掘られた唯一の印章「曹休印」も展示されます。

第四章「三国歴訪」では呉で使われていた「神亭壺」(青磁)、蜀の墓に埋葬されていた「揺銭樹台座」など。そして、第五章「曹操高陵と三国大墓」では、前述の曹操高陵出土品のほか、当時の装身具、呉の皇族級の墓から出土した「虎形棺座」(石)などが展示されます。

エピローグ「三国の終焉ー天下は誰の手に」では、書聖・王羲之ゆかりの土地から出土した「蝉文冠飾」(貴族が頭にかぶる冠につけた蝉の飾り)などが展示されます。

記者発表会ではNHK「人形劇 三国志」で使用された曹操の人形も登場。曹操を含むこれら人形も、数体、展示される予定です。

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開催概要

東京国立博物館での開催概要は以下の通りです。

【展覧会名】日中文化交流協定締結40周年記念 特別展「三国志」
【会期】2019年7月9日(火)~9月16日(月・祝)
【休館日】月曜、7月16日(火) ※ただし7月15日、8月12日、9月16日は開館
【開館時間】午前9時30分~午後5時 ※金・土曜は午後9時まで (入館は閉館の30分前まで)
【観覧料】当日券で一般1,600円、大学生1,200円、高校生900円。

チケットで面白いのは、早割「3594(さんごくし)」という3枚セットの前売券。なぜ3枚セットなのか?と思ったら、「1名で3回来場しても、義兄弟3人組で来場しても、魏・蜀・呉の各軍勢計3人で利用してもOK」という遊び心のようです。

九州国立博物館では、2019年10月1日(火)~2020年1月5日(日)に開催される予定です。「三国志」ファンには、たまらない特別展になりそうです。