東急百貨店本店、再開発計画の概要。36階建てタワーが27年開業へ

丸善ジュンク堂はどうなる?

東急百貨店本店の再開発計画の概要が明らかになりました。地上36階建てのタワーにホテルや商業施設などが入居します。現在の東急百貨店本店は2023年1月31日を以て営業を終了します。

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高層階は賃貸住宅

東急などが、現在の東急百貨店本店の再開発計画の概要を発表しました。再開発計画は「渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト(Shibuya Upper West Project)」と呼ばれるもので、東急本店を取り壊し、地上36階、地下4階のタワービルを建設します。

新ビルの敷地面積は、1万3675平米、延床面積は11万7000平米(いずれも文化村含む)。新築部分の階数は地上36階地下4階で、高さは164.8mです。竣工予定は2027年です。

再開発は、東急と東急百貨店、それにルクセンブルグに本社を置くLCREという不動産開発会社の3社で行います。LCREは銀座の複合施設「GINZA SIX」などを手がけた実績があります。

渋谷アッパープロジェクト
by Proloog/Copyright:Snøhetta
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ザ・ハウス・コレクティブ

施設には、高層階に賃貸住宅、中層階にホテル、下層階にリテール(商業施設)が入居します。

高層階の賃貸住宅は「ハイクオリティーな都市型居住を実現する賃貸レジデンス」ということで、高級賃貸マンションとなるようです。

中層階のホテルは、香港を本拠とする「スワイヤー・ホテルズ(Swire Hotels)」が展開し、ラグジュアリーブランドの「ザ・ハウス・コレクティブ(The House Collective)」が日本初進出します。

下層階の商業施設の概要は明らかにされておらず、東急百貨店が再入居するという発表はありません。

渋谷アッパープロジェクト
画像:東急プレスリリース

上図の「The Hive(ザ・ハイブ)」は、低層階の施設の中心にあり、光が降り注ぐ活気と躍動感に満ちたアトリウムです。「The Sanctuary(ザ・サンクチュアリ)」は、都会の喧騒から離れ、施設を訪れる人が癒しを感じる緑豊かな空間だそうです。

なお、隣接する複合文化施設「文化村(Bunkamura)」は大規模改修のうえ存続します。

現在の東急百貨店は、2023年1月31日を以て閉店します。文化村は、オーチャードホールを除いて2023年4月上旬より休館します。オーチャードホールは営業を継続します。

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丸善ジュンク堂はどうなる?

上述のように、新ビルにはオフィスが入らず、賃貸住宅、ホテル、商業施設で構成されます。商業エリアと高級住宅地域の境目にあるという、独特の立地条件によるものでしょう。

気になるのは、現在の東急本店の7階に入居している、丸善ジュンク堂(MARUZEN&ジュンク堂)書店です。最近の東急百貨店の訪問者の多くは丸善ジュンク堂が目当てのように感じられますので、再入居を期待する方は多いでしょう。

ただ、近年、リアル書店の売上げは右肩下がりで、大型書店の閉店も相次いでいます。新ビルのテナント料は現在より高く設定されることが想定されますので、利益率の低い大規模書店の再入居は難しそうな印象もあります。(鎌倉淳)

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