留萌線石狩沼田~留萌、2023年3月末廃止が決定的に。沼田までは3年間存続

深川~石狩沼田は2026年3月廃止へ

JR北海道の留萌線の石狩沼田~留萌間の2023年3月末廃止が決定的になりました。JR北海道が地元自治体に正式に提案しました。

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3市町が部分存続求める

JR留萌線は深川~留萌間50.1kmを結ぶローカル線で、JR北海道が単独では維持困難として廃止を求めています。2020年8月には、沿線4市町のうち留萌市が市内区間の廃線に同意。沼田、秩父別、深川の3市町が深川市~沼田町間の部分存続を求める姿勢を示していました。

JR北海道は、深川~石狩沼田間の部分存続の場合に年3億4500万円が必要で、さらに初期投資として踏切工事などの費用が4000万円かかるという条件を提示してきました。

この問題を話し合うJRと沿線自治体の会合が7月21日に開かれ、JRは2023年3月末に石狩沼田~留萌間を廃止し、深川~石狩沼田間を2026年3月末に廃止する、二段階廃止案を提示しました。

3年間の部分存続期間中について、JRは自治体側に費用負担を求めないこともあわせて伝えました。部分存続を訴えてきた4自治体に、一定の配慮を示した形です。

留萌線石狩沼田

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留萌市は受け入れ

JRの提案を受け、すでに廃止を受け入れている留萌市の渡辺稔之副市長は「提案をしっかり受け止めて持ち帰って内容を検討し、次に進みたい」と話し、2023年3月での廃止について受け入れる姿勢を示しました。

秩父別町の渋谷信人町長も「ずいぶんJRに譲歩してもらったと思っている」と述べ、柔軟な姿勢をにじませています。

存続への未練を見せたのは沼田町の横山茂町長です。「厳しい提案だ。鉄道の存続を願っていた思いからすると残念な部分がある」と述べたものの、形勢不利を察しているのか、強硬な姿勢ではないようです。

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高校生に配慮

3年間という期間は、留萌線の主たる利用者である高校生に配慮した期限といえます。2023年春入学の生徒は卒業までJRで通えますが、2024年春入学以降の生徒は、途中で交通機関が変わることを前提として学校を選ぶことになります。そうした事情も含めての3年なのでしょう。

留萌線をさらに存続させる現実的な方策は見つかっていないことから、JRの提案通り、2023年3月末での石狩沼田~留萌間の廃止、2026年3月末での深川~石狩沼田間の廃止は、いずれも決定的とみてよさそうです。

2016年に廃止された留萌~増毛間も含めると、留萌線は三段階、10年かけて全区間が廃止されることになります。

留萌線の廃止により、留萌地方から鉄道がなくなります。北海道の振興局では、檜山、日高に続く3地方目の鉄道消滅です。(鎌倉淳)

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