独立行政法人国立美術館は、国立近代美術館や国立西洋美術館など6施設の所蔵作品展・上映会の観覧料金を値上げします。2026年10月以降、施設ごとに順次改定します。
国立工芸館は300円から1,000円に
対象は、東京国立近代美術館、国立工芸館、京都国立近代美術館、国立映画アーカイブ、国立西洋美術館、国立国際美術館の6施設です。
所蔵作品展の一般料金は以下のように改定します。
・東京国立近代美術館 500円→1,000円
・国立工芸館 300円→1,000円
・国立西洋美術館 500円→1,000円
・京都国立近代美術館 430円→1,000円
・国立国際美術館 430円→1,000円
・国立映画アーカイブ 250円→500円
高校生以下・18歳未満、65歳以上などの無料措置は継続します。企画展の料金は、これまで通り展覧会ごとに設定します。

2026年10月から順次改定
新料金は、京都国立近代美術館が2026年10月24日、国立国際美術館が12月1日、国立映画アーカイブが2027年1月5日、東京国立近代美術館が2月9日、国立西洋美術館が3月20日、国立工芸館が6月22日から適用します。
国立映画アーカイブでは所蔵作品の上映料金も改定し、一般520円を1,000円、大学生・高校生・65歳以上310円を500円に値上げします。
国立美術館は、物価やエネルギー価格の高騰で、作品輸送や看視・警備、展示造作などの経費が増えていることを値上げの理由に挙げています。
自己収入拡大も背景に
今回の値上げには、国立美術館の自己収入を増やす政策が背景にあります。
財務省は2025年11月の財政制度等審議会で、国立美術館・博物館について、入場料収入を確保して公費依存度を下げる必要があると指摘。料金引き上げや外国人向け料金の導入などを提言しました。
これを受け、国立美術館は2026年3月に策定した第6期中期計画で、自己収入の拡大策として、所蔵作品展の入館料引き上げと、外国人など非居住者と居住者で料金を分ける「二重価格」の導入を盛り込んでいます。今回、このうち入館料引き上げが具体化した形です。
二重価格については、今回の料金改定では導入されていません。























