「京急全線1日フリーパス」の研究。バス乗り放題付きもあり!

ややマニア向け?

京急電鉄が乗り放題のフリーきっぷを発売します。鉄道1日乗り放題が2,000円、バスも含めて24時間乗り放題が3,000円です。

広告

PASMO限定

京急電鉄は、2022年3月12日から、「京急全線1日フリーパス」と「京急線・京急バス1日フリーパス」を発売します。京急線が全線乗車券を通年発売するのは初めてです。いずれもPASMO限定です。

「京急全線1日フリーパス」と「京急線・京急バス1日フリーパス」の概要は以下の通りです。

■京急全線1日フリーパス
・フリーエリア:京急線全線
・価格:大人2,000円、小児1,000円
・利用期間:2022年3月12日から通年
・有効期間:発売日当日限り有効
・発売場所:京急線各駅の有人窓口(泉岳寺駅除く)

■京急線・京急バス1日フリーパス
・フリーエリア:京急線全線、京急バス全線(高速バス除く)
・価格:大人3,000円、小児1,500円
・利用期間:2022年3月12日から通年
・有効期間:発売から24時間有効
・発売場所:京急線各駅の有人窓口(泉岳寺駅除く)

いずれもPASMO限定です。利用できるのは、PASMO(記名・無記名)、PASMO PASSPORT、クレジット一体型PASMOです。利用できないのは、PASMO定期券(有効な鉄道定期券情報が搭載されている場合)、モバイルPASMO、Apple PayのPASMO、PASMO以外で発行したICカードです。

PASMOに定期券を乗せている方や、Suicaなどでは利用できませんので、新たなPASMOを購入の上、上記フリーパスを利用することになります。

京急2100系

広告

乗りつぶしにうってつけ

「京急全線1日フリーパス」は大人2,000円。京急線の品川~三崎口間の運賃は950円ですので、単純往復するだけでは元は取れません。ただ、途中下車したり、支線に足を伸ばせば、元を取るのは容易です。鉄道路線の乗りつぶしにはうってつけのきっぷといえます。

「京急線・京急バス1日フリーパス」は1日3,000円。こちらも品川~城ヶ島という最長距離を鉄道とバスで乗り継いだ場合、片道1,350円ですので、単純往復では元は取れません。横須賀、葉山、三崎など三浦半島を鉄道とバスで周遊するなら、元を取るのは難しくないでしょう。

ただ、京急には「三浦半島1DAYきっぷ」「三浦半島2DAYきっぷ」もあり、往復の京急線チケットに三浦半島エリアの京急線・京急バスの乗り放題がついています。品川発で1,960円(1day)、2,070円(2day)ですので、三浦半島エリアを回るなら、こちらのほうがお得かもしれません。

広告

東京・横浜で威力を発揮

「京急線・京急バス1日フリーパス」が威力を発揮するのは、東京南部や横浜エリアでのバス乗り放題でしょう。これらのエリアの京急バスを乗りつぶすなら、比類ないきっぷとなります。

とはいえ、通常の観光や用務で京急線と京急バスを3,000円乗るのはなかなか大変そうで、どちらかといえば、マニア向けのきっぷでしょうか。

平日、休日含めて通年で利用できますし、品川、横浜といったターミナル駅で当日購入できますので、使い勝手は悪くありません。ただ、泉岳寺駅では購入できませんので、都営地下鉄でアクセスする場合は要注意です。(鎌倉淳)

広告
前の記事鉄道ローカル線、地方自治体のスタンスを読み解く。論点はどこにあるのか
次の記事「ローカル路線バスの旅Z」が再放送開始。BSテレ東、第1弾は3月15日!