E353系導入「あずさ」が首位。JR特急利用者数ランキング2018年新春版

空港特急の勢いも止まらず

JR各社から、2017-2018年末年始の特急列車利用状況が発表されました。今回の年末年始は日並びが良く、全国的に特急列車は堅調な利用者数を記録しました。詳細をランキング形式で見ていきましょう。一部快速列車も掲載しました。

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在来線特急利用者数ランキング2018年新春版

1. あずさ、かいじ(八王子~相模湖)23.2万人(102%)
2. サンダーバード(京都~敦賀)20.7万人(103%)
3. かもめ、みどり(鳥栖~肥前山口)20.1万人(98%)
4. ひたち、ときわ(我孫子~土浦)19.9万人(100%)
5. ソニック(小倉~行橋)14.1万人(100%)
6. 成田エクスプレス(千葉~空港第二ビル?)12.5万人(104%)
7. マリンライナー*(児島~宇多津)11.7万人(98%)
8. カムイ、ライラック、オホーツク、宗谷(札幌~岩見沢)9.1万人(95%)
9. しらさぎ(米原~敦賀)8.3万人(102%)
10. はるか(日根野~関西空港)7.2万人(113%)

11. 北斗、すずらん(東室蘭~苫小牧)7.0万人(95%)
12. 踊り子(横浜~熱海?)6.8万人(107%)
13. しおかぜ(児島~宇多津)6.7万人(99%)
14. しおかぜ、いしづち(多度津~伊予三島)6.6万人(98%)
15. しなの(名古屋~多治見)6.0万人(103%)
16. くろしお(和歌山~箕島)5.8万人(101%)
17. きのさき、まいづる(二条~亀岡)5.5万人(103%)
18. ひだ(美濃太田~下呂)4.8万人(104%)
19. やくも(岡山~新見)4.7万人(101%)
20. こうのとり(大阪~三田)4.3万人(108%)

21. おおぞら、とかち(南千歳~トマム)3.9万人(131%)
22. わかしお(東京~蘇我?)3.7万人(98%)
23. 南風(児島~宇多津)3.6万人(98%)
24. いなほ(新潟~村上?)3.5万人(97%)
25. 南風、しまんと(多度津~阿波池田)3.2万人(98%)
26. しらさぎ(名古屋~大垣)2.7万人(104%)
27. しおさい(東京~千葉?)2.6万人(100%)
28. はくと(姫路~上郡)2.5万人(104%)
29. 宇和海(松山~宇和島)2.4万人(99%)
30. はくと(智頭~鳥取)2.3万人(103%)

31. 草津(高崎~渋川)2.2万人(106%)
32. うずしお(高松~徳島)1.6万人(100%)
33. 日光、きぬがわ(大宮~栗橋)1.5万人(103%)
34. はまかぜ(姫路~寺前)1.2万人(108%)
35. 南風、しまんと、あしずり(高知~窪川)1.1万人(90%)
35. 南紀(松坂~紀伊長島)1.1万人(100%)
37. ふじがわ(富士~富士宮)0.9万人(102%)
38. あさぎり(御殿場~山北)0.8万人(110%)
39. いなば(岡山~上郡)0.7万人(100%)
39. いなば(智頭~鳥取)0.7万人(100%)
39. おき(新山口~益田)0.7万人(100%)

42. さざなみ(東京~蘇我?)0.6万人(94%)
42. つがる(弘前~青森)0.6万人(97%)
42. いなほ(酒田~秋田)0.6万人(98%)
45. サンライズ出雲・瀬戸(静岡~浜松)0.5万人(96%)
46. サンライズ出雲(岡山~新見)0.2万人(103%)
46. うずしお(児島~宇多津)0.2万人(96%)
46. 伊那路(豊川~本長篠)0.2万人(105%)
49. はまかぜ(岩美~鳥取)107人(233%)

※マリンライナーは快速列車。

上記のランキングは、JR各社から広報発表された数字をまとめたものです。JR各社によって、区間選定の基準などがばらばらであることをご承知おきください。

E353系
画像:JR東日本プレスリリース

「あずさ」に新型車両効果?

2017-2018年末年始の利用者数では、中央線特急「あずさ、かいじ」が23万人超えで首位。新型車両E353系導入の効果もあったのか、前年比102%と好調でした。

2位の北陸線特急「サンダーバード」も好調で、前年比103%。北陸新幹線(同102%)と歩調を合わせました。

一方、こうした利用者数ランキングではトップ争いをすることも多い常磐線特急「ひたち、ときわ」は4位にとどまっています。

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「はるか」はJR西の3番手特急に

ここ数年のトレンドですが、東西の空港特急は今年も絶好調です。「成田エクスプレス」は前年比104%の12.5万人。日豊線特急「ソニック」(14.1万人)に迫っています。

関空特急「はるか」は前年比113%の大幅増を記録して7.2万人。4年前は5.8万人で、高山線特急「ひだ」と同水準でしたが、その後の利用者増はハイテンポ。いまやJR西日本では、「サンダーバード」「しらさぎ」に次ぐ3番手特急としての地位を固めています。

インバウンド増が終わらない限り、これら空港特急の躍進は続きそうです。

「おおぞら、とかち」は反動増

前年比131%と大幅増を成し遂げたのは石勝・根室線特急「おおぞら、とかち」。前年が災害復旧あけだったことに対する反動増とみられます。

そのほか、御殿場線特急「あさぎり」(110%)、福知山線特急「こうのとり」播但線特急「はまかぜ」(ともに108%)、伊豆方面特急「踊り子」(107%)、吾妻線特急「草津」(106%)といった列車が好調でした。

最大の増加率を記録したのは、岩美~鳥取間の「はまかぜ」です。とはいえ、末端区間で深夜早朝に1往復するだけですので、前年比倍増といっても利用者数は8日間で107人です。

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