出雲空港の就航路線が充実の8都市へ。FDAが静岡、仙台線を開設

これも出雲大社の御利益?

出雲空港(出雲縁結び空港)の路線が拡充します。フジドリームエアラインズ(FDA)が、出雲~静岡線と出雲~仙台線の2路線を開設すると発表しました。これで、季節路線を含め全国8都市へ路線が設定されることになります。

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名古屋~出雲線の好調受け

出雲空港に新路線を開設するフジドリームエアラインズは、静岡空港と名古屋空港(小牧)を拠点とする地域航空会社です。2015年に名古屋~出雲線を開設し、搭乗率が約70%と好調に推移していることから、静岡、仙台路線も開設すると発表しました。

いずれも2018年3月下旬に始まる夏ダイヤから運航を開始する予定ですが、仙台線はやや遅れる可能性があるそうです。両路線とも65%程度の搭乗率を目指します。

機材はエンブラエル170型機(ERJ170、普通席76席)かERJ175(普通席84席)を使用します。同社は、2018年3月に12号機となるERJ175を投入する予定で、増機によって路線網拡大を実現します。

運航スケジュールは未発表ですが、両路線とも1日1往復です。日本経済新聞静岡版によりますと、午後に出雲発、夕方に静岡発のダイヤを想定しているとのこと。

FDA機材
画像:フジドリームエアラインズニュースリリース

出雲への観光需要は強い

出雲空港は、これまで、羽田、小牧、伊丹、福岡、隠岐、新千歳(季節便)に路線を有しています。これに加えて、仙台線と静岡線ができるわけで、計8都市。地方空港としては珍しいほど、全国への路線網が充実します。

まさに、出雲大社の御利益、というところでしょうか。出雲大社を中心とする山陰エリアへの観光需要が、それだけ強いのでしょう。出雲大社への2016年の観光入り込み客数は605万人を数え、松江城や世界遺産の石見銀山遺跡もあわせて、全国からの集客力があります。

仙台と静岡への直行便で、出雲エリアへの旅行者がさらに増えることになりそうです。

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