噂の「iZoo」に行ってみた。爬虫類好きでなくても楽しめる!

130歳のカメも

日本最大級の爬虫類展示施設として知られる、伊豆の体感型動物園「iZoo(イズー)」。アニメニシキヘビの逃亡騒動で、園長が潜伏先の予測を的中させて話題にもなりました。はたしてどんな施設なのか、行ってみました。

広告

ヘビ逃亡騒動で脚光

横浜市でアミメニシキヘビが逃亡し、なかなか見つからなかった際、「建物内に潜伏している」と予測して的中させたのが、伊豆の体感型動物園「iZoo(イズー)」の園長、白輪剛史氏。白輪氏は「外気温が低いから、建物外には逃げていないはず」などと理由を説明。実際、ヘビは天井裏に隠れていました。

白輪氏が園長を勤めるイズーは、日本最大級の爬虫類展示施設の一つです。元々は「伊豆アンディランド」という、カメだけの水族館でしたが、2012年にリニューアルをおこない、爬虫類をコンセプトにした博物館として開園しました。

場所は、伊豆半島河津町。鉄道の場合は、東京駅から特急「踊り子」で約2時間半の河津駅が最寄りです。筆者はクルマで行きましたが、東名高速の東京インターから、伊豆中央道経由で、休憩を挟みつつ約3時間。東京からの週末旅行にちょうどいい距離です。

izoo

イグアナがお出迎え

さて、イズーに入館すると、いきなり大型のイグアナがお出迎え。キューバのオオイワイグアナだそうです。

izoo

そのほか、珍しいイグアナ類の展示の後、さりげなくウーパールーパー。

izoo

その後には、グリーンバシリスク。トカゲの一種です。これでもか、というくらいに爬虫類を見せてくれます。

izoo

広告

建物内をカメが…

気がつくと、建物内だというのに、床は柔らかめの土になります。なんでだろう、と思いながら歩くと、展示室のなかにカメ。

izoo

カメが、そこらじゅうに歩いています。カメの放牧のために、床に土を敷いているのですね。

カメをよけながら、キングコブラを見物。

izoo

キングコブラを展示している施設は、イズーとジャパンスネークセンター(群馬県)だけだそうです。そのため期待していたのですが、見た限り一匹が、うだっと寝ていただけなので、ちょっと残念。脱皮したばかりらしく、皮が残っていました。

注目のアミメニシキヘビもいました。

izoo

こんなのが屋根裏にいたら、怖いですね。

広告

推定年齢130歳のゾウガメ

展示室の外に出ると、ゾウガメ牧場があります。日本で3頭しかいない、ガラパゴスゾウガメが1頭まじっています。推定年齢は130歳だそうです。

izoo

ゾウガメの上に乗って記念撮影ができます。カメに餌をあげることもできます。このあたりが「体感型」なのでしょう。

その横で、名物のカメレース。番号を付けたイシガメなど10匹が競争。客が1位になるカメを予想します。

izoo

広告

ミドリガメだらけの巨大池

さらに進むと、イグアナの展示が。ガラパゴスリクイグアナです。

izoo

さらにさらに、その奥に巨大池があります。ここは、外来種のミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)を引き取るため、クラウドファンディングで作ったそうです。

izoo

甲羅干しのスペースを、カメが奪い合っています。外来種を引き取っているそうですが、まあ、すごい数です。ミドリガメは繁殖力が強いですし、寿命は長いですし、今後も引き取るとなると大変ですね。

カメのとなりには、なぜか丹頂鶴。人工繁殖に成功しているそうで、小さな赤ちゃん鶴が見られます。鶴の赤ちゃんは、初めて見たかも。

izoo

広告

爬虫類好きでなくても

ということで、規模は想像していたほど大きくはないのですが、爬虫類好きにはたまらない博物館です。いやまあ、こんなのばかりよく集めたな、というのが正直な感想です。

もっと写真を載せたいくらいですが、キリが無いのでやめておきます。

入館料は大人2,000円、子ども800円。公営動物園に比べればもちろん高いですが、規模と展示内容を考えれば、納得の価格です。

爬虫類好きな方にはたまらない、と書きましたが、とくに爬虫類好きではない筆者も楽しめましたので、苦手な方以外には、おすすめできる施設です。伊豆旅行の際には、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。(鎌倉淳)

広告
前の記事「よみうりランド」という実力派遊園地。懐かしいけど、新しい
次の記事西九州新幹線はつながるか。与党検討委が佐賀県への譲歩案を報告