北海道&東日本パス、2023年の期間と価格。「北海道特急オプション券」も継続発売

例年通りの内容に

北海道&東日本パスの2023年の発売期間・利用期間が発表されました。北海道の新幹線・特急が乗り放題になる「北海道線特急オプション券」も継続発売されます。

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JR北海道とJR東日本が乗り放題

北海道&東日本パスは、春・夏・冬の年3回発売され、JR北海道・JR東日本の路線(新幹線除く)と、IGRいわて銀河鉄道・青い森鉄道・北越急行の快速・普通列車が乗り放題のきっぷです。

有効期間は連続7日間で、フリーエリア内は快速・普通列車の普通車自由席とBRTが乗降り自由です。新幹線や特急列車は原則として利用できません。

ただし、北海道新幹線「新函館北斗~新青森」間内の相互発着の場合に限り特例があり、別途特定特急券を購入すれば、立席での利用が可能です。

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2023年北海道&東日本パスの概要

2023年の北海道&東日本パスの発売期間、利用期間、価格は以下の通りです。前年と変更はありません。

■期間
〔春季〕
・発売期間:2月20日~4月16日
・利用期間:3月1日~4月22日

〔夏季〕
・発売期間:6月20日~9月24日
・利用期間:7月1日~9月30日

〔冬季〕
・発売期間:12月1日~2024年1月4日
・利用期間:12月10日~2024年1月10日

■価格
大人 11,330円、小児 5,660円

北海道東日本パス2023年
画像:JR東日本プレスリリース
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北海道&東日本パス北海道線特急オプション券

「北海道&東日本パス北海道線特急オプション券」(以下、北海道線特急オプション券)も発売します。

北海道線特急オプション券は、北海道命名150年を記念して2018年春に初めて発売され、その後、毎年継続で発売しています。北海道&東日本パスと組み合わせて利用する際に、北海道新幹線の立席(空席)と北海道内の在来線特急列車の普通車自由席が1日乗り降り自由になります。

利用期間は北海道&東日本パスと同じですが、お盆と年末年始は利用不可です。1日限り有効。価格は大人6,110円、小児3,050円です。この追加料金を払えば、JR北海道の新幹線・特急列車が1日乗り放題になるというわけです。

■期間
・北海道&東日本パスと同じ(1日間有効)
※8月1日~19日、12月28日~1月6日を除く

■価格
・大人6,110円
・小児3,050円

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北海道線特急オプション券のポイント

北海道線特急のオプション券の最大のポイントは、青森~札幌間を新幹線と特急で一気に移動できるという点です。

津軽海峡区間には普通列車がありませんので、北海道&東日本パスだけで移動することはできません。また、函館~札幌間の普通列車乗り継ぎは本数が少ないです。そのため、北海道線特急オプション券が価値を持ちます。

北海道新幹線に乗るだけなら、オプション券を買わずとも、北海道&東日本パスに特定特急券を追加すれば立席での利用が可能です。

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新青森~札幌間をワープ

北海道新幹線の新青森~新函館北斗間の特定特急料金は4,000円。これだけでオプション券の3分の2の元は取れます。

さらに札幌まで特急「スーパー北斗」の自由席に乗り継ぐ場合、乗り継ぎ割引の特急料金が1,320円。新幹線とあわせて5,320円です。

北海道&東日本パスだけでは特急料金を払っても在来線特急に乗ることはできませんので、オプション券がなければ新函館北斗~札幌間の運賃が別途かかります。したがって、新青森~札幌間を「新幹線+特急」でワープすれば、それだけで北海道特急オプション券の元は取れます。

新青森から道内各地へは、特急を利用すれば同日着が可能です。新青森から稚内や釧路などへ一気に移動したり、あるいは一気に戻るときに、北海道線特急オプション券は威力を発揮しそうです。

道内利用に関しては、北海道フリーパス(7日間27,430円)などのフリーきっぷもありますので、「北海道&東日本パス+北海道線特急オプション券」は必ずしも安くありません。あくまでも1日限定で、新幹線・特急でワープを狙うときに価値を持つオプションと言えるでしょう。(鎌倉淳)

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