「在来線利用者数ランキング2015年お盆版」をまとめました。昨日の「新幹線利用者数ランキング2015年お盆版」の続編です。これは、JR各社が発表した2015年お盆期間（8/7～8/17の11日間）の利用状況を順位付けしたものです。
公表内容は各社・各支社ごとに異なりますが、その数字を集めてみると、特急列車や在来線区間ごとのピーク時の利用者数がわかります。それをランキングにすることで、各特急列車の利用者数がおおまかに見えてきます。
2015年版、利用者数お盆版、JR来線特急編です。（一部快速列車も掲載しました）。
2015年お盆期間JR在来線特急利用者数ランキング
- あずさ、かいじ（八王子～相模湖）36.4万人
- ひたち、ときわ（我孫子～土浦）31.3万人
- かもめ、みどり（鳥栖～肥前山口）29.3万人
- ひたち、ときわ（土浦～水戸）28.6万人
- サンダーバード（京都～敦賀）25.5万人
- ソニック（小倉～行橋）19.7万人
- あずさ（甲府～上諏訪）18.9万人
- マリンライナー*（児島～宇多津）18.5万人
- 成田エクスプレス（東京～千葉？）16.4万人
- ソニック（宇佐～別府）14.8万人
- スーパーカムイ、スーパー宗谷等（札幌～岩見沢）13.0万人
- ひたち、ときわ（水戸～高萩）12.9万人
- しなの（名古屋～多治見）9.8万人
- しらさぎ（米原～敦賀）9.7万人
- しおかぜ、いしづち（多度津～伊予三島）9.1万人
- しおかぜ（児島～宇多津）9.1万人
- スーパー北斗、すずらん等（東室蘭～苫小牧）9.0万人
- くろしお（和歌山～簑島）9.0万人
- スーパー白鳥、はまなす等（中小国～木古内）8.9万人
- はるか（日根野～関西空港）8.1万人
- わかしお（東京～蘇我？）7.0万人
- きのさき、まいづる等（二条～亀岡）6.9万人
- ひたち、ときわ（高萩～いわき）6.5万人
- やくも（岡山～新見）6.4万人
- しなの（松本～長野）5.9万人
- いなほ（新潟～村上？）5.1万人
- 南風（児島～宇多津）5.1万人
- 南風、しまんと（多度津～阿波池田）4.9万人
- スーパーおおぞら、スーパーとかち（南千歳～トマム）4.7万人
- こうのとり（大阪～三田）4.5万人
- ひだ（美濃太田～下呂）4.2万人
- しおさい（東京～千葉？）4.0万人
- しおかぜ、いしづち、宇和海（松山～宇和島）4.0万人
- スーパーはくと（姫路～上郡）3.3万人
- うずしお（高松～徳島）3.2万人
- にちりん（大分～幸崎）3.2万人
- スーパーはくと（智頭～鳥取）3.0万人
- しらさぎ（名古屋～大垣）2.9万人
- しらゆき（長岡～柏崎？）1.7万人
- 草津（高崎～渋川）1.7万人
- 日光、きぬがわ等（大宮～栗橋）1.7万人
- 南風、しまんと、あしずり（高知～窪川）1.7万人
- さざなみ（東京～蘇我？）1.6万人
- 南紀（松阪～紀伊長島）1.6万人
- つがる（弘前～青森）1.5 万人
- ふじがわ（富士～富士宮）1.3万人
- スーパーおき、スーパーまつかぜ（出雲市～浜田）1.1万人
- はまかぜ（姫路～寺前）1.0万人
- スーパーいなば（上郡～岡山）1.0万人
- スーパーいなば（智頭～鳥取）1.0万人
- いなほ（酒田～秋田）0.8 万人
- リゾートしらかみ*（秋田～青森）0.8万人
- あさぎり（御殿場～山北）0.8万人
- サンライズ出雲・瀬戸（静岡～浜松）0.7万人
- 九州横断特急（豊後竹田～大分）0.7万人
- ゆふ、ゆふいんの森（由布院～大分）0.5万人
- うずしお（児島～宇多津）0.4万人
- サンライズ出雲（岡山～新見）0.3万人
- 伊那路（豊川～本長篠）0.2万人
- はまかぜ（岩美～鳥取）81人
「？」は路線名のみの公表で、区間が明記されていなかったので、当サイトが区間を推定しました。
＊は快速列車です。
上記の数字は、公表された区間旅客数をピックアップしてランキングしたものです。一部JR支社は報道機関にのみ発表しウェブサイトに掲載していませんが、その場合は報道された内容から引用しています。
発表内容にはJR各社や支社によりバラツキが大きいので、「たまたま公表されていた区間」のランキングにすぎません。したがって、上記のランキングが公平・万能でないことを、まずはご理解ください。データ収集漏れか書き間違いがあるかもしれませんが、ご容赦ください。
「あずさ」は甲府以西でも利用者が多い
夏のランキングで目を引くのは、中央線特急の強さ。ゴールデンウィークのランキングでは「ひたち、ときわ」が首位でしたが、お盆のランキングでは「あずさ、かいじ」が他を圧倒します。夏休みはやっぱり信州方面に出かける人が多いのでしょう。今回はJR長野支社発表分の在来線も報道から拾えましたが、「あずさ」は甲府以西でもかなりの利用者数で、長野県内でも強いといえそうです。
「あずさ、かいじ」「ひたち、ときわ」の両系統と、「かもめ、みどり」「サンダーバード」「ソニック」を加えた「5強」が抜けていて、それを「成田エクスプレス」が追う構図は、ゴールデンウィークと変わりありません。
「しらゆき」は「北越」比26%減
新しい特急の「しらゆき」は1.7万人。JR新潟支社はウェブサイトに掲載しないので報道からの引用です。区間が「信越本線」としかわかりませんでしたが、前年の「北越」比で26％減ということなので、「長岡～柏崎」なのではと推測しています。北陸新幹線開業で長岡乗換客が減少したとのことです。
JR高崎支社、大宮支社の発表も報道からの引用です。「草津」と「日光、きぬがわ」を初めてランクに入れてみました。利用者はどちらも1.7万人。今回は発表がなかったので上記には書かれていませんが、「踊り子」はだいたい「しなの」（名古屋～多治見）と同水準なので、それに比べるとだいぶ少ないです。
JR九州は大分支社の発表が報道されています。「ゆふ、ゆふいんの森」や「九州横断特急」が少ない印象ですが、博多口、熊本口で数字をとればもっと多いでしょう。
毎度最下位は「はまかぜ」の「岩美～鳥取」。81人という数字を見ると驚きますが、深夜早朝の1往復だけで、回送列車を営業運転しているような区間ですから仕方ありません。
