日本海東北自動車道の小砂川IC~象潟IC間7.3kmが、2026年11月23日に開通します。秋田県・山形県境付近で延伸し、日本海側を縦断する道路ネットワークの整備が前進します。新潟~青森を結ぶ日本海沿岸東北自動車道の全体像と、今後の整備見通しをまとめました。
11月23日に開通
国土交通省東北地方整備局は、日本海東北自動車道の小砂川IC~象潟IC間7.3kmを、2026年11月23日15時に開通すると発表しました。
開通するのは、秋田県にかほ市に位置する区間です。新設する小砂川ICから北に延び、既存の象潟ICに接続します。完成2車線の自動車専用道路で、通行料金は無料です。
これにより、小砂川地区から秋田市方面へ、高速道路を利用できるようになります。並行する国道7号から交通が転換することで、所要時間の短縮や走行環境の改善が期待されます。

新潟~青森の大動脈
今回開通する区間は、新潟市から山形県、秋田県を経て青森市に至る「日本海沿岸東北自動車道」の一部です。新潟空港IC~青森IC間の総延長は約322kmで、日本海東北自動車道、秋田自動車道、東北自動車道で構成されています。
新潟空港~河辺JCT(秋田市)間が日本海東北自動車道、河辺ICT~小坂JCT間が秋田自動車道で、その先が東北自動車道です。
これまでに、新潟県内では朝日まほろばICまで、山形県内ではあつみ温泉ICから遊佐鳥海ICまで、秋田県内では象潟ICから秋田市、能代市方面まで開通しています。
日本海沿岸東北自動車道が全通すれば、新潟、山形、秋田、青森の4県を高速道路で結ぶルートが完成します。日本海側の都市間移動が便利になるほか、東北自動車道とともに東北地方を南北に結ぶ交通軸として、観光や物流、防災面での役割も期待されています。

山形県境へ延伸
今回開通する小砂川IC~象潟IC間は、山形県遊佐町の遊佐鳥海ICと秋田県にかほ市の象潟ICを結ぶ「遊佐象潟道路」17.9kmの北側に位置します。
遊佐象潟道路の南側では、2024年3月に酒田みなとIC~遊佐鳥海IC間が全通しました。今回、秋田県側で7.3kmが開通することで、山形・秋田両県の高速道路が、それぞれ県境に向けて延びることになります。
今後は、山形県側の遊佐鳥海IC~吹浦IC間2.3kmが2027年度に開通する予定です。残る吹浦IC~小砂川IC間8.3kmでも工事が進められており、開通時期は今後、工事の進捗を踏まえて示されます。
遊佐象潟道路が全線開通すると、酒田市からにかほ市、由利本荘市、秋田市方面まで高速道路でつながり、山形・秋田県境を越える移動が便利になります。
朝日温海道路は45%
日本海沿岸東北自動車道では、新潟・山形県境でも整備が進められています。
新潟県村上市の朝日まほろばICから、山形県鶴岡市のあつみ温泉ICまでを結ぶ「朝日温海道路」です。延長は40.8kmです。
国土交通省の2026年度事業計画によると、2026年3月末時点の事業進捗率は約45%で、用地取得率は約99%に達しています。
2026年9月末時点では、11号トンネルの掘削が約95%まで進みました。全長約2,200mのうち、約2,090mの掘削が完了しています。
朝日温海道路の開通時期はまだ示されていませんが、完成すれば新潟市から鶴岡市、酒田市方面まで高速道路でつながります。日本海沿岸の道路事情が大きく改善するでしょう。
秋田県北部も前進
秋田県北部でも、高速道路の整備が進んでいます。2026年3月20日には、秋田自動車道のきみまち阪IC~北秋田今泉IC間4.5kmが開通しました。「二ツ井今泉道路」の一部で、能代市から大館市方面への高速道路ネットワークがさらに延びました。
二ツ井今泉道路では、北秋田今泉IC~蟹沢IC間1.4kmの整備が続いています。この区間が完成すると、北秋田今泉ICから大館能代空港方面の既存区間につながります。
日本海沿岸東北自動車道の全通時期は未決定ですが、全通が視野に入るようになったのは確かなようです。(鎌倉淳)























