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路線バス代替で、スクールバス運行。相模原市、全国初の新制度適用

空き時間に一般客を有料輸送

神奈川県相模原市で、スクールバス車両を一般客の輸送に活用する「公共ライドシェア」が本格運行を始めました。路線バスの廃止に備え、既存の車両を使って早朝の移動手段を確保します。改正地域交通法に基づく全国初の認定事業です。

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路線バス廃止に対応

相模原市の藤野地区で、2026年10月19日から、スクールバス車両を活用した公共ライドシェアの有料運行が始まりました。学校送迎に使わない時間帯を利用し、地域住民などを運びます。

相模原市西部の中山間地域では、運転士不足を背景に、民間事業者が運行するバス11路線について、2027年3月末までの廃止が予定されています。

市は廃止に備え、2025年10月から乗合タクシーを活用した実証運行を開始しました。現在は「相模原市コミュニティバス さがくる」の名称で、運行区域の拡大などを進めています。

ただ、早朝は運転士の確保が難しく、定員の少ないワゴン車だけでは必要な輸送力を確保できないという課題がありました。そこで、学校送迎が始まる前のスクールバス車両を活用することにしました。

相模原市スクールバス
画像:相模原市

 
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朝の2路線を運行

スクールバス車両による公共ライドシェアは、平日の早朝に2路線を各1便運行します。主な時刻は以下の通りです。

・和田06:25→藤野駅06:40

・奥牧野06:10→やまなみ温泉06:25→藤野駅06:40

いずれもJR中央線の藤野駅に向かう便で、予約は不要です。定員20~43人のスクールバス車両を使用します。

基本運賃は一般900円、相模原市内に在住・在勤・在学し、利用登録した人は500円です。小学生は50円、未就学児は無料。支払いは原則としてSuicaやPASMOなどの交通系ICカードとなります。

これらの便は2026年7月から無料で試験運行していましたが、10月19日から有料の本格運行に移行しました。

なお、藤野地区の「さがくる」では、定員6人のワゴン車による運行も実施しています。こちらは予約制で、昼間は利用者の予約に応じて運行するフルデマンド方式などを採用しています。

相模原市コミュニティバス
画像:国土交通省

 
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全国初の新制度

今回の公共ライドシェアは、2026年10月16日に施行された改正地域交通法で創設された「自動車地域旅客運送サービス再構築事業」に基づくものです。国土交通省は相模原市の事業計画を、全国で初めて認定しました。

この制度では、自治体が事業計画を作成し、地域の関係者が保有する車両や運転士、運行管理体制などを活用して、公共交通を確保します。国の認定を受けることで、道路運送法上の事業許可などを取得したものとみなす特例が適用されます。

相模原市の事業では、「藤野地区公共ライドシェア運行協議会」が運行主体となります。市教育委員会がスクールバス車両を貸し出し、スクールバスの運行を担当するYM交通が運行業務に協力します。

スクールバスに一般客を乗せる取り組み自体は以前からあります。今回の事業では、市教育委員会が車両を貸し出し、既存の交通事業者が運行に協力することで、学校送迎とは別に一般客向けの有料便を設けました。自治体がこうした事業を計画し、国の認定を受ける新制度を活用した全国初の事例となります。

藤野地区では、2026年12月中旬から土休日にもスクールバス車両を活用した運行を始める予定です。

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