成田空港のC滑走路(第3滑走路)の完成予定が、2029年3月末から2034年12月末に延期されました。用地取得の遅れによるもので、当初計画から5年9か月先送りとなります。B滑走路の延伸は2029年度内に先行して実施します。
完成は2034年末に
成田国際空港株式会社(NAA)は、成田空港に新設するC滑走路などの完成予定期日を、2034年12月31日に変更し、国土交通大臣に届け出ました。
C滑走路は、現在のB滑走路の南側に新設する長さ3,500メートルの滑走路です。当初は2029年3月31日の完成を予定していましたが、用地取得の遅れにより延期します。
今回示されたのは工事の完成予定期日で、供用開始日は決まっていません。NAAは2030年代前半の供用開始を目指すとしています。
あわせて、新貨物地区に必要となる誘導路と駐機場(エプロン)の整備について、航空法に基づく変更許可を申請しました。新設する誘導路の延長は7,044メートル、駐機場の面積は82万3,664平方メートルで、完成予定期日は同じく2034年12月31日です。

用地取得が難航
2026年6月末時点で、滑走路新増設事業全体の用地確保率は90.4%に達しています。しかし、事業全体の約4.8%に相当する土地では、地権者との交渉や相続協議が難航し、取得の見通しが立っていません。
国土交通省、千葉県、空港周辺9市町、NAAの四者は2026年7月、任意取得の交渉を継続しながら、C滑走路区域で土地収用制度を活用することをやむを得ないとする方針を確認しました。
NAAは土地収用法に基づく事業認定の申請に向けて準備を進めており、10月28日に成田市、11月5日に多古町、11月11日に芝山町で、事業内容についての説明会を開催します。
B滑走路延伸は先行供用
一方、既存のB滑走路を2,500メートルから3,500メートルに延伸する事業については、必要な用地を確保しており、2029年度内の先行供用を目指します。
B滑走路の延伸によって、大型機の離陸時の重量制限が解消され、長距離国際線や貨物便の就航環境が改善します。また、A滑走路が閉鎖された場合の代替機能も強化されます。
ただし、B滑走路延伸の供用開始時点では、年間発着容量は現在の34万回を維持します。成田空港は、B滑走路の延伸とC滑走路の新設によって年間発着容量を50万回に拡大する計画ですが、容量拡大はC滑走路の供用開始後となります。
























