京王電鉄は、座席指定列車「京王ライナー」に、2026年10月1日から「立席」を導入します。平日の一部列車が対象で、料金は400円です。あわせて座席指定料金を見直し、平日のチケットレス購入は現行410円から500円に値上げします。
平日の一部列車で「立席」
京王電鉄は2026年10月1日から、平日の一部「京王ライナー」で「立席サービス」を開始します。
京王ライナーは、長距離利用者の着席ニーズに応えるため、2018年2月に導入された座席指定列車です。通勤・通学時間帯を中心に利用され、平日のラッシュ時間帯には常時満席となる列車も多いといいます。
そうしたなか、「立席でも利用したい」という要望が多く寄せられていたことから、従来の着席サービスに加えて立席を設定することになりました。
立席として使うのは、優先席の向かいにある簡易腰掛けスペースです。このスペースを3分割して、それぞれに座席と同じように番号を割り振り、「立席」として販売します。
対象は平日の京王線、高尾線、相模原線の一部列車です。朝の上り10本と夕方以降の下り8本、計18本に設定されます。サービス開始は10月1日で、前売りは9月24日からです。

立席料金は400円
立席料金は400円です。京王チケットレスサービス限定で販売し、券売機では購入できません。
発売期間は乗車日の7日前午前7時から、各駅の発車時刻5分前まで。優先予約サービスに登録している会員は、7日前午前6時から購入できます。
座席が満席になっていなくても立席を購入できます。つまり、満席時にだけ臨時に販売するものではなく、座席とは別の商品として設定されます。
ただし、購入済みの立席を同じ列車の座席に変更することはできません。座席に変更したい場合は、いったん立席を払い戻して、新たに座席を購入する必要があります。
平日の座席は500円に
立席の導入にあわせて、京王ライナーの座席指定料金も見直します。
現在は曜日や購入方法にかかわらず410円ですが、10月1日からは「平日・土休日」と「チケットレス・券売機」で料金を分けます。
京王チケットレスサービスで購入する場合、平日の座席は500円です。現行の410円から90円の値上げとなります。立席は400円なので、座席との価格差は100円です。
土休日の座席は400円で、現行より10円安くなります。
一方、券売機で購入する場合は、平日の座席が600円、土休日が500円です。チケットレスより、いずれも100円高く設定されます。
つまり、平日に京王ライナーを利用する場合、チケットレスなら「立席400円」「座席500円」、券売機なら「座席600円」という3段階の料金になります。
座席指定券を持たずに乗車した場合は、10月1日以降、車内で1人1,000円を支払う必要があります。現行の700円から300円の値上げです。
「こどもといっしょ割」は、2席500円のまま据え置かれます。
チケットレスへの誘導も
今回の料金改定では、平日の座席指定料金が値上げされる一方、チケットレスと券売機の間にも100円の価格差が設けられます。
券売機で購入すると平日600円となるのに対し、チケットレスなら500円です。利用者をオンライン購入へ誘導する料金体系になったといえます。
チケットレス利用者向けには、京王ポイントの還元率も引き上げます。優先予約サービス登録済みの京王パスポートカードで決済した場合、現在は410円の1席につき4ポイント、1%相当ですが、10月1日から購入金額の2%還元となります。平日の500円の座席なら10ポイントです。
快適な通勤に対するニーズ
京王ライナーは、「追加料金を支払えば座れる」ことを売りにしてきた列車です。その列車にあえて立席を設定するのは、満席で運行する便が多いという事情の裏返しでしょう。
「着席」に500円、「座れなくても快適に立てる」ことに400円という料金設定になります。満席で利用できなかった需要を取り込みながら、混雑しないことに価値を見出す旅客にも相応の価格を求める料金体系といえるます。
京王電鉄はさらに、2027年春ごろに「一部車両の座席指定サービス」の導入についても検討を進めています。首都圏の通勤電車において、快適な通勤に対するニーズはそれだけ強いということでしょう。






















