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「ローカル路線バスの旅 陣取り合戦」第18弾 北関東3県攻略SPを分析する【2】じつは薄氷の勝利だった

どちらにも勝ち筋はあった

「ローカル路線バスの旅 陣取り合戦」第18弾のルート検証、ここからは河合チームをみてみましょう。

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「ローカル路線バスの旅 陣取り合戦」第18弾分析する【1】

路線バスで陣取り合戦18弾
Ⓒテレビ東京

ローカル路線バス陣取り合戦第18弾 栃木・埼玉・群馬 北関東3県攻略SP
【出演】太川陽介、富田望生、日本一おもしろい大崎(ちゃんぴおんず)、河合郁人、萩野公介、牧野真莉愛
【放送日】2026年10月1日(木) 18時25分~21時50分(テレビ東京系列、見逃し配信あり)

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河合チームの検証

ここからは、河合チームの検証です。実際ルートを再掲します。

▽1日目(河合チーム)
小山駅西口09:45→10:10小山西高校前10:26→10:41栃木駅→徒歩0.7km→倉の街遊覧船(☆栃木市)→徒歩0.7km→栃木駅南口12:18→13:29佐野新都市ターミナル13:37→14:08市役所前→徒歩0.9km→大師庵(☆佐野市)→徒歩2.8km→白旗橋→タクシー3.7km、2,200円→16:28あしかがフラワーパーク(☆足利市)16:57→徒歩0.2km→あしかがフラワーパーク駅入口17:36→18:16足利駅→タクシー11.6km、6,800円→19:04バスターミナルおおた(☆太田市)19:25→徒歩0.5km→19:30中学校入口19:42→19:55太田駅南口

▽2日目(河合チーム)
太田駅北口07:20→07:48新田暁高校08:05→08:33伊勢崎郵便局→徒歩0.3km→いせさき明治館→徒歩0.1km→華々(☆伊勢崎市)→徒歩0.2km→伊勢崎郵便局10:33→11:13柴宿本陣跡→徒歩1.4km→五料橋クリニック→タクシー5km、2,900円→福嶋屋(☆玉村町)→徒歩すぐ→12:34四丁目角12:54→13:25高崎駅13:50→14:35前橋駅→徒歩1.2km→15:00頃フェリカ学園(☆前橋市)→徒歩1.2km→前橋駅15:48→16:30渋川駅前16:41→17:05伊香保温泉(☆渋川市)

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佐野からタクシーを使っていたら

1日目、河合チームは小山駅を09時45分発のバスで出発。小山西高校前で乗り継いで、栃木駅に到着しました。栃木市からは、佐野市方面へのバスに乗り継いで、順調に佐野市の陣を確保しました。

1日目のポイントは、佐野市から足利市へのアプローチでしょう。この区間はバスがなく、歩くかタクシーしかありません。河合チームは歩いて市境の白旗橋に行き、そこからタクシーを使いましたが、最初からタクシーで足利市方面に向かった場合はどうなっていたでしょうか。

▽河合チーム(1日目)
大師庵15:00→タクシー6km→15:20あしかがフラワーパーク

チェックポイントは探しやすい場所なので、タクシーに乗りながら市境の白旗橋を越えてしおりをめくり、フラワーパークに実際より1時間程度早く着けそうです。

ただ、フラワーパークから足利駅へのバスは、実際ルートで乗車した16時57分発までありません。そのため、佐野市内からタクシーで先を急いでも、結果は同じでした。

逆に、市境の白旗橋からフラワーパークまで歩いていたら、閉園時間に間に合わず、足利市の陣を取り逃してしまいます。

すなわち、河合チームのタクシーの使い方は、支出を抑えつつ、フラワーパークの閉園に間に合ったという意味で、完璧でした。

また、足利駅から太田駅へも、直通バスはないので、ここでのタクシー利用も当然です。結果として1日目に太田市の陣を取れたのは大きく、タクシーを上手に活用したといえるでしょう。

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玉村町から前橋市へ向かったら

2日目、河合チームは太田駅から新田暁高校を経て伊勢崎駅に至ります。伊勢崎市の陣を間違えそうになったものの、最終的には修正して実害はありませんでした。

次のポイントは玉村町で、陣を得てから、前橋市へ向かうか高崎市へ向かうかで迷います。実際ルートでは高崎市へ向かいましたが、前橋方面に向かっていたらどうなっていたでしょうか。

▽河合チーム(2日目)
四丁目角→徒歩0.7km→玉村町役場12:50→13:17前商入口→徒歩0.6km→13:30フェリカ学園(☆前橋市)

実際ルートでは、高崎市の陣を取れていなかったので、このルートで前橋市の陣へ行っても取り逃しはなく、結果は変わりません。

ただ、前橋市の陣の獲得が実際より2時間程度早くなり、より有利な展開になっていたといえます。太川チームが伊勢崎駅からタクシーに乗っていても間に合わないタイミングなので、相手の勝ち筋を封じるルートといえます。

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高崎市の陣を狙っていたら

河合チームがあきらめた高崎市の陣ですが、高崎駅から25kmも離れた魚籠屋です。河合は遠いと判断して向かいませんでしたが、取りに行っていたらどうなっていたでしょうか。

▽河合チーム(2日目)
高崎駅14:30→15:30下の坊→徒歩すぐ→魚籠屋(☆高崎市)→下の坊16:52→17:54住吉町18:00→18:53渋川四ツ角18:59→19:19伊香保温泉

高崎駅14時30分のバスに乗った場合、榛名湖ルートでは乗り継げません。そのため、高崎市内へ戻る必要があり、伊香保へのゴールが19時すぎとなります。すなわち、時間切れで敗退していました。

高崎市の陣を得るには、先ほどの太川チームの検証のなかで紹介しましたように、高崎駅12時30分発のバスに乗る必要があります。

河合チームの実際ルートでは、高崎市の陣を取るとゴールに間に合いません。したがって、前橋市へ転じた河合の判断は正しかったと言えます。

ただ、太川チームが伊勢崎駅から前橋市内へタクシーを使った場合、河合チームは最後に逆転負けを食らっていた可能性が高く、この点からみれば、薄氷の勝利でした。

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まとめてみると

全体を振り返ると、小山駅を先発した河合チームがオーソドックスなルートを進んで大きな自治体の陣を押さえ、太川チームが利根川沿いで小さな自治体の陣を拾っていくという展開になりました。

河合チームは1日目に足利市の陣の閉園時間に遅れず、きちんと取れたことが大きなポイントでした。この1陣を落としていても、結果論でいえば勝利できていましたが、太川チームの動向によっては、勝敗はわからなくなっていたでしょう。

一方の太川チームは、1日目に千代田町に到達できなかったことが、2日目に響いたように感じられます。千代田町に到達できなかったのは、板倉町の陣を得た後、一本前のバスに乗れなかったことが、ひとつの理由でしょう。

河合チームにもミスがなかったわけではなく、玉村町の陣から高崎市に向かってしまったことは、結果論ですが失敗でした。最後に、太川チームが伊勢崎駅から前橋駅へ向かっていたら、このミスを突かれて敗退していた可能性が高かったでしょう。

しかし、太川は伊勢崎駅からタクシーに乗らないというミスを犯してしまい、河合のミスに乗じることができませんでした。

河合のわずかなミスに対し、太川もミスで応じてしまったのが、最終結果につながったということです。

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制作者の苦心が偲ばれて

筆者は全部の陣の位置や内容を確認しているわけではありません。そのため、番組を見た限りの印象になりますが、全体的には、オーソドックスな道筋で広域自治体を押さえられる、河合チームのルートが有利だったように感じられます。

ただ、太川チームがたどった利根川沿いのルートにも勝機はありましたので、ゲームバランスとしては整っていました。最初のじゃんけんに勝ったチームが有利なルートを選択できたという点では、妥当な設定でしょう。

いずれのルートも、陣の位置は、それぞれのチームを誘導し、少ないバスを乗り継げるよう配置されていました。各地でバスの廃止・減便が相次ぎ、「ローカル路線バス」が乏しくなるなか、乗り継ぎ対決を演出するための、制作者の苦心も偲ばれました。次回も楽しみです。(鎌倉淳)

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