ANAが、新幹線と競合する路線を中心に、ダイヤ調整をする方針を明らかにしました。便数や機材の大きさは維持するとしており、利用しやすい時間帯での運航を模索するようです。JALと協調して、運航間隔を調整する可能性もありそうです。
決算説明会で答える
これは、ANAが2026年度第一四半期決算の決算説明会で答えたものです。「国内有識者会議の結果を踏まえた、今後の国内旅客事業のロードマップを教えて下さい」という質問に対する回答です。
回答によりますと、足元でダイヤの調整を検討しており、「便数や機材の大きさは維持したまま、新幹線に対して需要シェアが劣後している路線を中心にダイヤの最適化を進める」とのことです。

新幹線に劣勢の路線
「新幹線に対して需要シェアが劣後している路線」とは、対新幹線で航空機のシェアが小さい路線を指します。羽田~伊丹が真っ先に思い浮かびますが、同路線は毎時1本飛んでいるので、ダイヤ調整の余地はあまりなさそうです。
それ以外では、羽田~岡山、広島、富山、小松、秋田などが思い浮かびます。伊丹発着の場合は、伊丹~熊本あたりでしょうか。これらの路線で、ダイヤ調整の検討をしている、ということです。
JALと協調も?
質問にあった「有識者会議」とは、国土交通省の「国内航空のあり方に関する有識者会議」です。その報告書では、一定の条件下で、異なる航空会社間でダイヤ調整や供給量調整が認められました。そのため、ANAが回答した「ダイヤ調整」は、そうした取り組みに関わる可能性もあります。
すなわち、JALと協議のうえ、両社であわせて適度にばらけたダイヤとすることで、時間帯の選択肢を増やすということです。この場合、幹線は対象外で、比較的便数の少ない路線が対象になりそうです。
「便数や機材の大きさは維持」としている点から、まずは供給量調整はせずに、JALと協調して飛行機の利便性を高めようとしているのかもしれません。
ダイヤ調整の時期は明らかにしていませんが、決算で説明した以上、そう遠くない将来とみられます。早ければ2026年10月以降の冬ダイヤから実施される可能性がありそうです。(鎌倉淳)




















