さいたま市が、埼玉高速鉄道に対し、岩槻延伸の事業実施を要請しました。延伸に向けた手続きの一環で、延伸事業が動き出したことになります。開業目標は2041年で、実現すすれば、岩槻から東京メトロ南北線を経て、品川駅まで乗り換えなしで結ばれます。
2041年開業目標
埼玉県とさいたま市は2026年3月31日、埼玉高速鉄道線(埼玉スタジアム線)の延伸を埼玉高速鉄道と鉄道建設・運輸施設整備支援機構に要請しました。対象は、浦和美園~岩槻間の7.2kmです。開業目標は2041年3月です。
埼玉高速鉄道線は、赤羽岩淵~浦和美園間が開業済みで、赤羽岩淵から東京メトロ南北線に乗り入れています。
メトロ南北線は目黒駅で東急目黒線に直通するほか、白金高輪~品川間の延伸工事にも着手しています。品川延伸は2030年代半ばの開業予定のため、埼玉高速鉄道が岩槻まで2041年に開業すれば、岩槻~品川間が乗り換えなしで結ばれます。

都市鉄道等利便増進法
岩槻延伸工事は、都市鉄道等利便増進法の速達性向上事業の適用を受ける予定です。適用されるには、鉄道事業者が国に事業計画を提出し、国土交通大臣の認定を受ける必要があります。
その前段階として、沿線自治体が鉄道事業者に事業の実施を要請したのが、今回の手続きです。つまり、今回の事業実施要請は、延伸事業が実現に向け動き出したことを意味しています。
快速列車も運行
公表された速達性向上計画の素案などによりますと、延伸距離は7.2kmで、途中に埼玉スタジアム駅と中間駅(いずれも仮称)の2駅を設置します。
設計最高速度は120km/hで、浦和美園~岩槻間の所要時間は各駅停車で約7分です。岩槻~永田町間の所要時間は66分から52分に短縮します。
工期は14年で、2041年3月の開業を目指します。開業後は日中毎時5本、朝夕は毎時8本の列車を運行し、朝夕はうち2本を快速運行とします。
計画段階の快速停車駅は、赤羽岩淵、鳩ヶ谷、東川口、浦和美園、岩槻の各駅です。ただし、実際に営業運転の際には変わる可能性があります。
総事業費1,440億円
総事業費は1,440億円で、整備費を国、自治体、整備主体が3分の1ずつ負担します。自治体分はさいたま市が65%、埼玉県が35%の割合です。
さいたま市などでは、国の認定を待たずに、都市計画決定に向けた環境影響評価の調査などに着手する予定です。長年の計画が、ようやく動き出すことになります。(鎌倉淳)























