JRバスが成田空港の格安バスに参入へ。「銀座・東京駅~成田空港線」開設で労使が協議か

JRバス関東が、銀座・東京駅~成田空港への新路線を開設する方針であることがわかりました。JR東労組バス関東支部がホームページに掲載した資料に、その旨が記されています。

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それによりますと、『発表された2014年度から2016年度までの中期経営計画「新アクションⅢ」』について、『経営計画の特徴点として常磐・東北・高崎線東京駅乗り入れ、北陸新幹線金沢開業、成田LCCターミナル等による環境変化が挙げられています』としたうえで、『成田LCCターミナル開業を受けた銀座・東京駅~成田空港線への運行参画と成田基地新設等による、将来に向け安定的な成長が目指された経営計画となっています』と明記されています。

この「新アクションⅢ」については、同時期に発表されたJR東日本の『グループ経営構想 Ⅴファイブ「今後の重点取組み事項」の進捗及び更新について』と題するIR資料にそれらしき内容が記されています。ただ、このIR資料には、常磐・東北・高崎線東京駅乗り入れ(上野東京ライン)や、北陸新幹線金沢開業については触れられていますが、成田空港へのバス路線に関しては書かれていません。

ということで、労組資料をIR資料で裏付けることはできませんが、銀座・東京駅~成田空港線への運行計画が、労使の話し合い事項になっていることは間違いなさそうです。そして、バスの「成田基地」まで設けるというのですから、かなり本腰とみられます。

なお、この資料はJR東労組のトップページからリンクされており、誰でも見ることができます。

成田空港LCCターミナル

開業は2015年春以降

さて、銀座・東京駅~成田空港間といえば、京成バスの「東京シャトル」と平和交通の「THEアクセス成田」が、900円~1,000円の格安バスで鎬を削っている路線です。この区間にJRバス関東が新規参入するということは、当然同程度の運賃を掲げる格安バスということになるでしょう。

その時期は「成田LCCターミナル開業後」ということになりますが、成田空港のLCCターミナルとは、格安航空会社(LCC)向けに作られる「第3旅客ターミナル」のことで、オープンは2015年4月8日です。つまり、JR版「成田空港格安バス」が誕生するのは、これ以降になります。実際の開設時期はもう少し後になるかも知れませんが、経営計画が2016年度までとなっている以上、そう遠くない時期なのは間違いありません。早ければ、2015年春、遅くとも2016年には、JR版「成田空港格安バス」が誕生しそうです。

東京駅のバス停位置で圧勝か

JRバスの場合、東京駅八重洲南口にバスターミナルを持っていますので、成田空港行きバスがここから発着するのであれば、JR鉄道各線からの乗り換えには便利です。京成バスやTHEアクセス成田のバス停は、JR東京駅からは少し離れますので、利便性では圧勝でしょう。

利用者にとっては、とても便利になりますので歓迎したいところですが、他の2社は大丈夫なのか、とちょっと心配になってしまいます。

 東日本旅客鉄道(JR東日本)の会社研究

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