夕鉄バス、札幌~夕張間など3路線を廃止。JR夕張支線廃止から4年で

交通体系の再構築へ

夕鉄バスが、札幌~夕張間など3路線を廃止する方針を発表しました。廃止により、夕鉄バスは夕張市内から江別、札幌方面を結ぶ路線がなくなります。

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2023年10月1日廃止

夕鉄バスを運行する夕張鉄道は、新札幌駅前を発着する3路線について、2023年10月1日に廃止することを明らかにしました。

廃止となるのは、以下の3路線です。

・新夕張駅前~栗山駅前~新札幌駅前(3往復)
・りすた~由仁駅前~新札幌駅前(急行、5往復)
・栗山駅前~南幌ビューロー~新札幌駅前(4往復)

夕鉄バスは、夕張市、栗山町、由仁町、長沼町、南幌町から北広島市、江別市を経由し札幌市までの地域をまたぐ路線を4路線運行していて、そのうちの3路線を廃止することになります。南幌東町~新札幌駅前の路線については、運行を継続します。

3路線の廃止で、夕張~札幌間だけでなく、夕張~栗山間、夕張~由仁間の路線もなくなります。

夕鉄バス
画像:夕鉄バスウェブサイトより
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「大変厳しい状況」

夕鉄バスは、廃止の理由として、運転士不足の慢性化や、新型コロナウイルス感染症の影響による利用者の減少、原油価格の高騰を挙げ、「さまざまな要因が重なり、大変厳しい経営状況が続いており、バス路線の運行を維持することが困難な状況」と説明しています。

現在、3路線の廃止について、関係自治体と協議をおこなっている段階ですが、自治体としては受け入れざるをえない状況とみられます。

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