京都の「フリーきっぷ」研究。市バス、地下鉄、JR、私鉄を上手に乗り放題

基本はバス1日券だけど

京都には市バスや地下鉄、JR、私鉄など、市内を走る鉄道やバスに乗れるフリーきっぷがたくさんあります。どう使い分けたら便利でお得に利用できるのか。研究してみました。

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バス一日券

価格:おとな600円、こども300円

京都観光の基本となるのが、「バス一日券」。京都市バスと京都バス(均一区間)が1日乗り放題となるフリーきっぷです。均一区間の市バスに3回乗れば元が取れる価格です。以前は500円で販売されていたのですが、市バスに観光客が集まりすぎていたため、2018年3月に値上げされ、現在の価格になっています。

京都市内のほとんどのエリアにはバスだけで行けますので、バス一日券があれば京都観光は可能です。お手頃な価格ですし、東山など京都市中心部を観光するならこれ1枚で事足ります。

ただ、混雑の激しい時期は、バスに乗るのが大変ですし、乗った後も渋滞で動かなかったりします。ですので、地下鉄エリアに行く予定があるのなら、後述の「地下鉄・バス一日券」も検討しましょう。

また、高雄方面、桂・洛西方面、大原方面といった均一運賃エリア外は、バス一日券のフリーエリア外です。このうち、高雄地域ついては、2021年3月に均一運賃に含まれることが決まっていて、バス一日券でも利用できるようになります。同エリアへのJRバスにも乗車できるようになります。

京都市バス1日乗車券
画像:京都市交通局

地下鉄一日券

価格:おとな600円、こども300円

京都市営地下鉄が1日乗り放題となるフリーきっぷです。京都市営地下鉄に3回乗れば元が取れますし、竹田~国際会館といった長い距離に乗るなら、往復で元が取れます。

地下鉄だけでは、京都の主要観光地にたどり着くことはできませんが、地域を絞った観光なら、それなりに使えます。渋滞を気にせずに京都観光できるのがメリットです。

京都地下鉄一日券
画像:京都市交通局

地下鉄・バス一日券(二日券)

価格:一日券 おとな900円、こども450円/二日券 おとな1700円、こども850円

京都観光に便利なフリーきっぷといえば、「地下鉄・バス一日券(二日券)」。京都市営地下鉄と市バスに加え、京都バス、京阪バス(市内の一部区間)に乗り放題となるきっぷです。京都市内の主な観光地のほとんどは、この乗車券で回れます。

地下鉄・バス一日券(二日券)は、たんに「バス一日券」と「地下鉄一日券」が合わさっただけではなく、バス一日券よりもエリアが広いのが特徴です。地下鉄・バス一日券には、京阪バスが乗り放題に加わり醍醐方面に行けますし、大原や高雄、醍醐、桂・洛西方面といった、バス一日券では範囲外のエリアも、地下鉄・バス一日券(二日券)なら利用できます。

京都地下鉄の初乗り運賃は220円、京都市バスの均一運賃は230円なので、おおむね合計で4回乗れば元が取れます。

京都バス地下鉄一日券
画像:京都市交通局
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歩くまち・京都レールきっぷ

価格:1,300円(1日券)、2,000円(2日券)

京都市内の5つの鉄道(地下鉄・JR西日本・京阪電車・嵐電・阪急電車)が乗り放題になるフリーきっぷです。近鉄と叡電には乗れませんが、それ以外の鉄道を使って自由自在に京都市内を移動できます。

期間限定の発売で、最近は夏と冬に設定されています。2020年夏の期間は9月30日で終わります。冬は例年なら12月~3月に設定されます。

地下鉄・バス一日券に比べると値段が高いですが、嵐山や宇治、びわ湖浜大津まで鉄道でアクセスできるのは魅力です。また、京都市中心部で阪急や京阪に乗れる点でも、使い勝手がいいです。

歩くまち京都レールきっぷ
画像:共同プレスリリースより
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京都地下鉄・嵐電1dayチケット

価格:1,000円(おとなのみ)

京都市営地下鉄と嵐電が乗り放題です。地下鉄東西線と組み合わせて、嵐山方面へへ出かけるのには便利なきっぷです。市バスには乗れません。

京都地下鉄・嵐電1dayチケット
画像:京都市交通局

バス・嵐電一日券

価格:1,100円(おとなのみ)

京都市バス、京都バスの均一区間内と嵐電が乗り降り自由です。市内と嵐山を一気に観光したい場合にはおすすめです。

バス・嵐電一日券
画像:京都市交通局

嵐山・嵯峨野フリーきっぷ

価格:おとな400円(おとなのみ)

京都バスの有栖川以西、嵯峨嵐山駅前以西の全線(但し、鳥居本~西山高雄間は除く)が乗り放題です。嵐山から大覚寺までバスで往復すれば元が取れます。

嵐山・嵯峨野フリーきっぷ
画像:京都バス

嵐電・嵯峨野フリーきっぷ

価格:おとな800円、こども400円

嵐電全線と京都バス嵐山方面系統全線が一日乗り放題の乗車券です。京都市中心部から嵐山方面へ1日散策に行くには便利なきっぷです。

嵐電・嵯峨野フリーきっぷ
画像:京都バス

京都・嵐山1dayパス

価格:1,300円(おとなのみ)、能勢版は1,600円(同)

阪急電車全線、嵐電全線、京都バスの嵯峨嵐山地区の路線が乗り降り自由です。春と秋に期間限定で発売されます。

阪急は神戸線や宝塚線もフリーエリアなので、阪急沿線から嵐山観光に行くのに便利です。阪急沿線外から京都観光に来た人には、エリアが広すぎるかもしれません。

京都嵐山1dayパス
画像:京都バス
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叡電1日乗車券「えぇきっぷ」

価格:おとな1,200円、こども600円

叡山電車が1日乗り放題です。出町柳~鞍馬間を往復するだけでは元が取れませんが、途中一度降りるか、八瀬比叡山口へ行けば元が取れるきっぷです。叡電沿線の散策には使いやすいでしょう。

叡電路線図
画像:叡山電車

バス&えいでん 鞍馬・貴船日帰りきっぷ

価格:おとな1,800円(おとなのみ)

京阪電車の東福寺〜出町柳間、叡山電車全線、京都市バス全線、京都バスの京都市均一区間と、大原、岩倉、鞍馬、貴船エリアの路線が乗り放題です。京都市中心部から鞍馬・貴船エリアまで、この一枚でストレスなく旅行できます。

バス&えいでん 鞍馬・貴船日帰りきっぷ
画像:叡山電車

叡山電車・京阪電車 1日観光チケット

価格:おとな2,000円、こども1,000円

叡山電車と京阪線全線、石清水八幡宮参道ケーブルが乗り放題のチケット。大津線は乗れません。基本的には京阪沿線住民向けでしょうか。

叡山電車・京阪電車 1日観光チケット
画像:京阪電鉄

京都・びわ湖チケット

価格:1,300円(おとなのみ)

京都市営地下鉄全線と京阪大津線(京津線、石山坂本線)が乗り放題です。地下鉄沿線の市内観光を軸に、大津まで足を伸ばしたい方に向いています。

京都びわ湖チケット
画像:京阪電鉄
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京めぐり

価格:
京めぐり1 1,850円(おとなのみ)
京めぐり2 2,200円(おとなのみ)

京都市バス、市営地下鉄の全線と、京都バス(一部路線除く)、近鉄電車の一部区間が1日乗り放題。近鉄電車のフリーエリアは、「京めぐり1」が京都~筒井と近鉄奈良~生駒、「京めぐり2」が京都府、奈良県内全線(一部路線を除く)です。

奈良と京都を一気に回りたい人向け。ただ、1日で観光するにはエリアが広すぎる印象で、どちらかというと、近鉄沿線住民向けのチケットでしょうか。

京めぐり
画像:近鉄

いい古都チケット(阪急阪神版)

価格:1,600円(おとなのみ)

阪急電車全線、阪神電車全線、京都市営地下鉄、京都市バス全線と、京都バス(一部路線を除く)が1日乗り放題。

阪急阪神線以外にも、神戸電鉄、山陽電鉄、神戸高速、能勢電鉄、神戸市地下鉄線に設定があります。基本的には、阪急・阪神沿線方面から京都観光をする人向けです。

いい古都チケット
画像:京都市交通局
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スカイホップバス

価格:
6時間券 おとな 1,000円、こども 500円
8時間券 おとな 1,500円、こども 750円

京都市内の主要観光ルートを走る2階建てバスです。京都駅 → 烏丸四条 → 二条城 → 北野天満宮 → 金閣寺 → 大徳寺 → 京都御所 → 平安神宮 → 五条坂 → 京都駅と回ります。

定期観光バスの一種です。価格は24時間券が3,500円、48時間券が6,000円と高額ですが、新型コロナの影響で、2020年度は特別価格になっています。現在は主に土休日のみ運行で、1日8本、1時間ごとに運転しています。

K’LOOP

価格:おとな500円、こども200円

K’LOOPバスは、京の人気観光スポットを巡る1日中乗り降り自由な周遊バスです。金閣寺ループと清水ループがあり、現在は、清水ループは土日運行、金閣寺ループは不定期運行です。

清水ループは30分ごとに運行していて、東大路通り方面へ観光に行くのに便利です。京都駅は八条口の発着です。

kloop
画像:kloop

とても多い!

京都のフリーチケットを一通り見てきました。多数ありましたが、これでも一部エリア向け(比叡山など)は省略しています。さらに、観光地の入場券とセットになったチケットもあります。

簡単に整理すると、市内の主要エリアを回るだけなら、市バスと市営地下鉄が乗り放題の1日乗車券を選べばいいと思います。それ以外に、鞍馬や嵐山に出かけるなら、そうしたエリアが乗り放題に含まれているチケットを選ぶといいでしょう。

ただ、フリーエリアが広すぎると値段が高くなり、お得感が減ります。したがって、「今日行くエリア」を絞り込んで、それにあわせたフリーきっぷを買うのが、鉄道・バスを利用した京都観光のコツといえそうです。

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