東京~山口を格安旅行する方法【2021年版】新幹線、飛行機、高速バス、青春18きっぷ

激安は難しいけれど

東京~山口を安く行く方法をまとめてみました。新幹線、飛行機、高速バス、青春18きっぷなどについて、基本的なことから、ややマニアな行き方まで調べてみました。

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東京・山口価格比較

最初に、東京~山口間を旅行する際の価格表を掲載しておきます。確認できる範囲の最安値と普通運賃の表示です。内容の詳細な説明は、表の下の解説をご覧ください。

東京~山口の価格比較(通常期)
交通機関 価格
新幹線「のぞみ」指定席 21,640円
新幹線自由席 20,470円
新幹線自由席+往復割引(片道あたり) 19,180円
新幹線EX早得21 15,280円
JAL普通運賃 42,190円
JALウルトラ先得 9,000円~
スターフライヤー普通運賃 36,500円
スターフライヤーそら旅75 7,500円~
JR普通列車 12,870円
青春18きっぷ(1日あたり) 2,410円
萩エクスプレス号(普通運賃) 11,500円~16,000円
萩エクスプレス号(早得) 9,500円~12,500円

 

山口市

東海道・山陽新幹線

東海道・山陽新幹線で東京駅~新山口駅の所要時間は「のぞみ」号で約4時間24分です。飛行機と比較すると、やや時間がかかります。山口市内へは、新山口駅~山口駅間がJR山口線で20分ほどかかるので、待ち時間をあわせると約5時間になります。

東京~新山口間の新幹線の正規料金は「のぞみ」指定席が21,640円、自由席が20,470円です。この区間は、自由席は指定席より1,170円も安いので、「のぞみ」に安く乗りたいなら、まずは自由席を検討しましょう。

新幹線に乗るには、乗車券と特急券が必要で、上記の価格はその総額です。乗車券を購入する際に、東京〜新山口(または山口)の「往復割引」を利用するとさらに安くなります。乗車券が1割引になります。14日以内に往復する場合に使えます。

「往復きっぷの乗車券」+「自由席特急券」で購入すると、東京~新山口間が片道あたり19,180円。学生の場合は学割も活用しましょう。乗車券部分がさらに2割引になり、片道あたり16,860円です。

インターネット予約サービス「スマートEX」の割引きっぷもあります。主なものとしては、「EX早特」が16,810円(土休日)~17,420円(平日)、「EX早特21」が15,280円です。ただし、EX早特21は、2021年6月1日~7月22日まで、「EX早特21ワイド」として発売され、16,000円になります。

これらの割引きっぷは列車、座席数限定ですが、EX早特は乗車日の3日前まで、EX早特21は21日前まで発売されています。購入するには「スマートEX」に会員登録する必要がありますが、年会費などはかかりません。

東京~新山口間には、かつては6枚綴りの新幹線回数券(指定席)がありました。しかし、2021年3月を以て発売終了となっています。

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JR普通列車乗り継ぎ

JR東海道線の普通列車や快速列車で、東京~新山口間を移動することもできます。東京駅を05時20分発の列車に乗れば、途中、10回の乗り換えで、深夜23時23分に新山口駅に到着します。所要時間は18時間2分。JRの普通運賃のみで乗車でき、価格は12,870円です。1万円以上かけて18時間というのは、割にあわない気もしますが。

春、夏、秋の学休期なら、青春18きっぷがあります。青春18きっぷは5日分セットで12,050円。1日あたり2,410円で済みます。乗り継いで18時間かかるとしても、この安さは魅力です。なお、上りは新山口駅を05時03分発の列車に乗れば、東京駅に23時07分に到着できます。

青春18きっぷは5日分セット販売なので、1日分だけをJR駅窓口では買えません。金券ショップで購入する場合、1日あたり3,000円くらいになることもあります。それでも激安ですが。

青春18きっぷの利用期間は、3月1日~4月10日、7月20日~9月10日、12月10日~1月10日の年3回です。

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飛行機

山口県には山口宇部空港、岩国空港、石見空港があり、山口市に近いのは山口宇部空港です。ただ、山口宇部空港と山口市中心部を直通で結ぶ空港バスはありません。山口宇部空港は、宇部市や山陽小野田市周辺のアクセスに便利な空港ですが、山口市中心部へのアクセスは良くないことを頭に入れておきましょう。

山口宇部空港には、格安航空会社LCCは就航していません。中堅航空会社のスターフライヤーが羽田~山口宇部線を就航していて、チケットの最低価格は7,500円です(時期により変わります。以下同)。前日までの購入でも18,000円程度のチケットが残っていることがあります。普通運賃は36,500円~39,600円です。

スターフライヤーは格安航空会社LCCではありませんが、比較的手頃な値段のチケットが手に入りやすいです。

JALの羽田~山口宇部線の最安値は「ウルトラ先得」の9,000円で75日前までの予約です。2ヶ月以上前に予約するなら、スターフライヤーと価格差はあまりありません。28日前までの予約で10,100円~、7日前までなら14,800円~とリーズナブルですが、前日までだと19,900円、当日の普通運賃は39,790円と高くなります。

ANAもおおむね同じ価格水準です。最安値は「スーパーバリュー」で9,400円~、普通運賃で37,500円~45,600円です。ANAはスターフライヤーとの共同運航便の場合もあります。その場合は、スターフライヤーと同じ機材・便なので、スターフライヤーのサイトで買った方が安い場合もあります。ポチる前に確認しましょう。

JAL、ANAは空席状況により運賃差がありますが、1週間前なら2万円以下、前日までなら2万円台で購入できることが多いようです。

新幹線と比べると、1週間くらい前までなら、飛行機の格安チケットが新幹線の割引きっぷより安いことが多いですが、出発日が近づくにつれ、飛行機のチケットが新幹線のきっぷより高くなっていきます。

空港アクセスには、品川駅~羽田空港駅間が京急で約20分、292円。新山口駅~山口宇部空港がバスで約30分、910円です。空港アクセスとして合計1,202円が別途かかります。

なお、飛行機を利用する場合、福岡空港を利用する方法もあります。成田~福岡間には格安航空会社LCCのジェットスターとピーチが就航していて、羽田~福岡間ならスカイマークや大手航空会社で安いチケットが豊富です。

博多~山口間には高速バス「福岡・山口ライナー」が運行していて、最安値は1,020円。時間はかかりますが、これを使えば、東京都心~山口市をトータル1万円以下で旅行することも可能です。

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高速バス

 
東京〜山口には高速バスも走っています。もっともポピュラーなのはJRバス・防長交通の「萩エクスプレス号」(3列シート)です。東京から岩国、防府、山口市を経由して萩まで運行しています。東京~山口間の通常運賃は11,500円~16,000円で、「早得」で9,500円~12,500円です。所要時間は約13時間です。

そのほか、天領バスなどが手頃な価格のバスを運行しています。価格は時期によってだいぶ違いますので、「楽天トラベル高速バス予約」などで検索してみるといいでしょう。

夜行バスは寝ている間に着きますのでラクですが、12~13時間もかかるので、4列シートだと少しつらいでしょう。3列がおすすめです。

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パッケージツアー

往復の新幹線チケットと宿泊がセットになった旅行商品(パッケージツアー)です。日本旅行の「JR・新幹線+宿泊セットプラン」などが代表的です。東京~山口の場合、2名1室利用で一人28,000円程度~。1名利用の場合は、2,000円ほど高くなります。

週末や繁忙期は高くなりますが、往復30,000円程度で宿泊も付いてくるのですから、価格的には非常にお得です。時間帯のいい列車は値段が少し高くなります。最短で当日6時間前まで予約できます。
日本旅行「JR・新幹線+宿泊セットプラン」 [PR]

ダイナミックパッケージ

ダイナミックパッケージは、お好みの新幹線と宿泊ホテルを組み合わせて、インターネット上で予約、決済するパッケージです。東海道・山陽新幹線のダイナミックパッケージは、「JTBダイナミックパッケージ」が代表的です。

「JTBダイナミックパッケージ」は、同サイト上で予約・決済し、きっぷは新幹線駅構内にある指定席券売機で受け取れます。

上記「レールパック」との違いは、列車とホテルの組み合わせの自由度が高いことです。とくに、JTBのダイナミックパッケージは、乗り遅れても後続列車の自由席に乗車可能と利用しやすいのが特徴です。

東京~山口間の価格は、2名1室利用で一人30,000円程度~。レールパックと大きな差はませんが、柔軟性があるぶん、少し高いです。出発前日まで予約できます。

JTB新幹線ダイナミックパッケージ

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東京~山口間を安く行く方法まとめ

では、東京~山口間を安く行く方法をまとめてみましょう。

東京~山口間は、激安で移動するには難しい区間です。安く行く方法としては、スターフライヤーの早期割引の格安チケットがおすすめでしょう。早めに買えば7,000円台でチケットを買えます。旅行期日が間近に迫っても、1万円台でチケットを手に入れやすいです。

JAL、ANAといった大手航空会社でも、早めに買えば1万円程度でチケットが手に入りますが、直前になると2万円を超えてしまいます。

新幹線の場合は、時間帯があえば「EX早特21」なら15,280円で「のぞみ」指定席に乗れます。往復割引で自由席を利用すれば、片道あたり19,180円です。往復割引は、当日でも駅のきっぷ売り場で購入できるのがメリットです。

高速バスのチケットを早めに買うのも有効です。時期や曜日でだいぶ異なりますが、10,000円程度で見つかります。ただ、東京~山口は高速バスで移動するにはやや長い距離です。

青春18きっぷのシーズンなら、1日あたり2,410円で移動できます。18時間の長丁場ですが、これが最安値でしょう。

宿泊をともなう場合は、新幹線のパッケージツアーや、ダイナミックパッケージを検討するといいでしょう。
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JTB新幹線ダイナミックパッケージ

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