東京~沖縄を格安旅行する方法まとめ【2021年版】。飛行機、フェリーの最安値は?

飛行機をどう選ぶ?

東京〜沖縄を格安で旅行する方法をまとめてみました。大手航空会社とLCCが主な交通機関で、その最安値を調査しました。

広告

主力は飛行機

東京~沖縄間の主力交通機関は飛行機。格安なのはピーチ、ジェットスターの2大LCCで、成田~那覇間を結んでいます。羽田~那覇ならスカイマークがお手頃です。JALやANAといった大手航空会社にも格安チケットがあります。

東京~那覇間にフェリーはありません。飛行機を使わないで沖縄へ行くなら、鹿児島まで新幹線などで移動して、鹿児島発着の沖縄航路を利用するほかありません。ただ、フェリーは価格面で安いとはいえませんし、実用的でもありません。

これら交通機関について、ウェブサイトなどを検索して見つかった最安値を比較していきます。価格は検索時のもので、時期により変動します。期間限定のバーゲンチケットや特別運賃は、原則として対象外です。

新型コロナウイルス感染症が収まっていない状況での調査ですので、その点はお含み置きください。

沖縄ビーチ

ピーチ

東京〜沖縄間を格安で旅行する場合、筆頭候補に挙がる移動手段がLCCです。成田空港~那覇空港間に就航しているのが、ピーチ、ジェットスター・ジャパンの2社です。

LCC最大手・ピーチの場合、成田~那覇間の最低運賃は5,690円。これに空港施設使用料570円(羽田450円、那覇120円)がかかります。クレジットカード支払いの場合、さらに支払手数料600円が加算され、合計6,260円です。

成田空港へのアクセス費用も別途かかります。東京駅~成田空港は格安バスで1,000円です。徹底的に節約してバスに乗るとして、東京駅~那覇空港間の最低価格は、合計7,260円となりました。

なお、ピーチで手荷物を預けたり、座席指定をする場合は別途料金がかかります。受託手荷物や座席指定がセットになった「バリューピーチ(基本パッケージ)」にすると2,790円高くなり、合計10,050円となります。

ジェットスター

もうひとつのLCCであるジェットスター・ジャパンの成田~那覇間の最低運賃は4,990円。それに空港施設使用料510円(羽田390円、那覇120円)がかかります。クレジットカード支払いの場合の支払手数料が620円で、合計6,120円となりました。

さらに東京駅~成田空港の格安バス1,000円を加えると、7,120円です。

ジェットスターで受託手荷物と座席指定などがセットになった「ちゃっかりplus」は2,500円増です。加えると合計9,620円となります。

LCC2社に関しては、荷物が少なく座席指定不要なら7,000円程度、受託手荷物・座席指定混みなら1万円程度で東京~那覇間を移動できる、ということになります。

最低運賃を比較するとジェットスターのほうが、セット価格で500円ほど安いです。ただ、実際のチケットは価格変動ですので、購入時に両航空会社のサイトを比較して安い方を選ぶといいでしょう。セールのタイミングに購入すれば、もっと安く利用することもできます。

広告

スカイマーク

羽田空港発着便を利用したいなら、まずはスカイマークをチェックしておきたいところ。LCCに比べると少し値が張りますが、受託手荷物や座席指定は無料ですし、支払手数料といった謎の手数料もありません。

スカイマークの羽田~那覇間の運賃表の最低運賃は「ダッシュいま得」の6,400円。ただし、検索時に確認できた最低価格は7,520円でしたので、ここでは7,510円を基準とします。この価格には空港使用料を含みます。

東京駅~羽田空港の運賃(JR・京急)が470円しますので、東京駅~那覇空港の合計は7,980円となりました。受託手荷物、座席指定込みの価格なら、ピーチやジェットスターよりも2,000円程度安いことになります。

ということで、東京~沖縄間を安く移動する際は、LCCだけでなく、スカイマークもしっかりチェックして、価格の違いを確認するといいでしょう。

広告

JAL

東京〜沖縄で便が多く利用しやすいのは、JAL、ANAの両大手航空会社でしょう。普通運賃は、時期により異なりますが、JALの通常期で47,010円です。4万円台後半ということで、ちょっと高いです。

とはいえ、東京~沖縄間は、航空会社間の競合が激しいのでJALやANAも割引率の高い格安航空券を販売しています。

たとえば、JALのウルトラ先得(75日前)の最低運賃は8,800円です。しかし、検索時に見つかった最安値は9,310円でした。これを基準として、東京駅~羽田空港の鉄道運賃を加えると9,780円となりました。

ANA

ANAのスーパーバリュー75の最低運賃は8,300円。検索時に確認できた最安値は8,660円でした。これを基準として、東京駅~羽田空港の鉄道運賃を加えると9,130円となります。

最近、JAL、ANAとも、約1年先の航空券を購入できるようになりましたが、早く買えば必ずしも安いとは限りません。スケジュールが確定していないような半年先のチケットよりも、2か月先のチケットのほうが安いこともあります。

JALもANAも、探せば日や便により1万円以下のチケットがあり、LCCと遜色ない価格です。ただ、両者とも、実際に1万円前後で買えるチケットは少なく、購入時期や搭乗日にもよりますが、2万円程度の出費を覚悟したほうがいいでしょう。

広告

フェリー

つづいてフェリーです。かつては東京や大阪から沖縄へのフェリーが就航していましたが、現在、沖縄航路の本土の発着地は鹿児島だけです。鹿児島~那覇間には、マルエーフェリーとマリックスラインの2社が就航しています。

両社が日替わりで便を出しており、ダイヤは同じです。鹿児島新港を18時に出発し、那覇には翌19時着。那覇発は8時30分で、翌7時に鹿児島に到着します。

価格もどちらも同じで、鹿児島~那覇間の2等船室が14,880円です。学割は11,910円です。

東京~鹿児島中央は、新幹線自由席で29,360円です。鹿児島中央~鹿児島新港のバス代160円をあわせて、東京駅~那覇港は44,400円となります。

東京~鹿児島をバス利用の場合は、新宿~博多間を「はかた」号(12,200円~)、博多~鹿児島間が「桜島号」(5,000円)となり、あわせて17,200円がベースとなる運賃です。フェリーとあわせて、東京駅~那覇港は32,080円となります。

飛行機なら東京~那覇間を移動できる価格で、フェリーなら鹿児島~那覇間を移動するのがやっとです。率直なところ、いまとなってはフェリーは「格安旅行」の手段ではありません。ゆったりとした旅をしたいとか、飛行機は嫌い、という人の旅行手段です。

広告

まとめてみると

ここまで出てきた乗り継ぎをまとめてみましょう。

東京~那覇・最安値比較
会社名
サービス名
移動手段 経路 最低価格
ジェットスター 飛行機(LCC) 成田、那覇 7,120円
ピーチ 飛行機(LCC) 成田、那覇 7,260円
スカイマーク 飛行機 羽田、那覇 7,980円
ANA 飛行機 羽田、那覇 9,130円
JAL 飛行機 羽田、那覇 9,780円
はかた号+
桜島号+
フェリー
高速バス+
フェリー
博多、鹿児島 32,080円
JR+フェリー 新幹線+
フェリー
博多、鹿児島中央 44,400円
広告

最安値はジェットスター

上記の価格は、検索可能な範囲での最低価格によるランキングです。冒頭にも書きましたが、新型コロナ感染症が収まらないなかでの検索結果であることをお含み置きください。

いうまでもありませんが、飛行機の価格は、時期や便、購入タイミングにより大きく異なります。また、LCCは受託手荷物が別料金など、項目により条件が異なる場合もあります。

その前提に立ってのことですが、最安値を追求するなら、やっぱりLCCということになります。ただ、荷物が多い場合は、機内持込手荷物10kgに加えて、受託手荷物20kgが無料になるスカイマークがおトクでしょう。スカイマークは羽田発着の利便性も売り物です。

大手航空会社は、早期割引運賃を使えば、LCCと遜色ない価格のこともあります。逆に、出発間際や繁忙期になると価格が高止まりして、3万円以上することも珍しくありません

結果として最も高くなったのは、新幹線+フェリー乗り継ぎです。乗り継ぎの旅としては面白いかもしれませんが、実用的とは言えません。

ということで、東京~那覇間を安く移動するには、「航空会社のそれぞれのホームページで運賃検索をしよう」という、ひどく月並みな結果になってしまいました。面倒なら、スカイスキャナーで一括検索するのもいいでしょう。

そのほか、ここでは略しましたが、ホテルとあわせて予約するのなら、旅行会社のパッケージツアーも探してみるといいでしょう。

【公式】JTB国内ツアー [PR]

広告
前の記事和歌山BRTは実現するか。IR見据え、南海と和歌山市が共同研究
次の記事近江鉄道が上下分離へ。全線存続へ地元負担の枠組みを構築