東武特急に安く乗る方法まとめ。格安チケット、割引きっぷを全網羅

狙いはデジタル

東武特急に安く乗る方法について、2023年の最新情報を反映してまとめてみました。新型車両「スペーシアX」や「スペーシア」「リバティ」など、全ての特急列車についてご紹介します。

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浅草~東武日光3,050円

東武特急は、浅草から日光・鬼怒川温泉方面、館林・赤城方面、大宮・柏方面へ運行しています。特急スペーシア、特急りょうもう、特急リバティ、JR線直通特急などがあり、さらに2023年7月15日はスペーシアXが運行を開始します。

主要区間の浅草~東武日光間の正規運賃・料金の合計は、スペーシアXのスタンダードシートで3,340円、スペーシアとリバティが3,050円です。浅草~赤城間はリバティが2,480円、りょうもうが2,280円です。

JR線直通特急の新宿~東武日光間は4,090円です。いずれも全車指定席で、自由席はありません。

東武特急の主要区間の運賃・料金を、以下に表にしてまとめておきます。

東武特急の運賃・料金(大人)
区間 おもな列車名 価格
浅草~東武日光 スペーシアX 3,340円
スペーシアけごん
リバティけごん
3,050円
浅草~鬼怒川温泉 スペーシアX 3,530円
スペーシアきぬ
リバティきぬ
3,240円
新宿~東武日光 スペーシア日光
日光
4,090円
新宿~鬼怒川温泉 スペーシアきぬがわ
きぬがわ
4,090円
浅草~赤城 リバティりょうもう 2,680円
りょうもう 2,480円

※スペーシアXはスタンダードシートの価格。
 

スペーシアX
画像:東武鉄道プレスリリース
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東武特急の割引きっぷ

「スペーシア」「リバティ」で浅草から東武日光へ行く場合、正規料金は乗車券1,400円、特急券1,650円の片道3,050円です。「スペーシアX」は特急券(スタンダードシート)の特急券が1,940円で片道3,340円となります。

「少しでも安くなる方法はないか」、検討してみましょう。

とはいっても、東武特急のみの割引きっぷは販売されていません。往復割引もありません。以前は平日や午後・夜の料金が割引となっていましたが、現在は全日同価格です。

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NIKKO MaaSを使う

東武特急に安く乗る方法として、いま一番のおすすめは「NIKKO MaaS」を活用することでしょう。スマートフォンで利用できるサービスで、お得なデジタルきっぷを購入できます。

日光・鬼怒川方面へは「デジタル日光世界遺産フリーパス」「デジタル鬼怒川温泉フリーパス」がともに2日間有効で、浅草発が2,500円です。往復の乗車券と、日光・鬼怒川エリアの鉄道・バス乗り放題が付いています。

浅草から日光までの乗車券が片道1,400円、鬼怒川温泉までが1,590円ですので、デジタルフリーパスは往復するだけで元が取れます。現地でバスに乗るならさらにおトクです。

他に「デジタル中禅寺・奥日光フリーパス」「デジタル湯西川温泉フリーパス」(いずれも4日間有効、4,500円)もあります。

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フリーパスを使う

紙のフリーパスもあります。代表的なのが「まるごと日光・鬼怒川東武フリーパス」で、発駅から往復の乗車券と、日光・鬼怒川エリアの鉄道・バスが乗り放題です。

浅草発の価格は6,320円(4~11月)で、4日間有効です。西は湯元温泉、東は湯西川温泉までがフリーエリアに含まれていて、日光・鬼怒川エリアを3日以上かけてじっくりまわるにはお得なきっぷです。ただし、特急券は別途購入する必要があります。

他にも、「まるごと日光東武フリーパス」「まるごと鬼怒川東武フリーパス」があります。上記のデジタルチケットと比較して購入するといいでしょう。

いずれも、日光・鬼怒川でバスを使って周遊をするには便利でお得なきっぷです。一方、たんに日光・鬼怒川へ往復するだけなら、紙のフリーパスで元を取るのは難しいです。

伊勢崎線方面には「ふらっと両毛 東武フリーパス」などがあります。浅草発で3日間2,440円。伊勢崎や赤城まで往復するなら、それだけで元が取れます。伊勢崎線沿線のバスに自由に乗れますので、少しでもバスに乗るのなら、元を取ることができそうなきっぷです。

逆に、バスに乗らないなら、価格面でお得さを見出すのは難しいでしょう。特急券は別途買う必要があります。

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株主優待券を使う

東武特急に安く乗るオーソドックスな方法として、株主優待券もあります。東武では株主に対し「株主優待乗車票」(株主優待券)を発行しています。東武鉄道全線を片道1回乗車できます。金券ショップでも流通していますので、株主以外の方が入手し、利用することも可能です。

東武株主券の金券ショップでの流通価格は800円程度です。浅草~東武日光間の乗車券は1,400円ですので、株主優待券を800円で入手した場合、600円安くなります。「スペーシア」「リバティ」の特急料金とあわせた総額は2,450円となり、正規価格の3,050円から約20%割引となります。

株主優待券を使用する場合も、特急券は別途購入します。したがって、「スペーシア」「リバティ」だけでなく、「スペーシアX」「りょうもう」など、すべての東武特急で使えます。

ただし、短距離では意味がなく、浅草を起点に、日光線方面は栃木(乗車券1,000円)、伊勢崎線方面は館林(同950円)以遠が使用の目安となります。

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えきねっとトクだ値

新宿、池袋発着のJR線直通特急には、ここまで記してきた東武鉄道のフリーパスや株主優待券は使えません。

代わりというわけでもないでしょうが、期間限定で2023年9月末まで「えきねっとトクだ値」を発売しています。

「えきねっとトクだ値」は、JR東日本のインターネット予約サービス「えきねっと」で販売している格安チケットです。購入するには「えきねっと」への会員登録(年会費無料)が必要です。

「えきねっとトクだ値」の新宿~東武日光・鬼怒川温泉間の価格は2,860円(乗車券+特急券)で、正規価格から約30%割引です。

ただし、東武日光駅・鬼怒川温泉駅を含む東武鉄道の各駅ではきっぷを受け取れません。東武日光や鬼怒川温泉から乗車する場合、事前にJR駅できっぷを受け取っておく必要があります。

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「東武トップツアーズ」のパッケージツアー

日光・鬼怒川で宿泊するなら、東武トップツアーのパッケージツアーを利用するという手もあります。スペーシアやリバティを組み込んだパッケージツアーが豊富に見つかります。スペーシアXのツアーもあります。

日光・鬼怒川の宿の1泊2食と往復スペーシアがセットになって1万5,000円程度から設定があります。日帰りツアーもあり、7,000円程度~です。

宿泊費と東武特急のチケットをあわせた総額では、こうしたツアーのセットプランが安いことも多いです。

【公式】東武トップツアーズ

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まとめてみると

東武特急に安く乗る方法は、日光MaaSのデジタルチケットを活用するのが手軽です。新宿発着のJR線直通特急なら、期間限定で「えきねっとトクだ値」も販売されています。

日光・鬼怒川のホテルや旅館に泊まるのなら、東武トップツアーズのサイトで、スペーシアやリバティとホテル・旅館をセットで予約するといいでしょう。

全体として、東武特急「だけ」を安くするのではなく、宿泊費やバス代なども考慮に入れて、トータルで旅費を抑えるのがよさそうです。(鎌倉淳)

【公式】東武トップツアーズ

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