青春18きっぷで韓国に行く方法。「関釜フェリー」の割引で、下関~釜山4500円に

国際航路の船旅を

関釜フェリーが、青春18きっぷ利用者向けの割引をおこないます。下関~釜山間の2等運賃が半額の4,500円に。活用して、「青春18きっぷ」で韓国に行く方法を研究してみましょう。

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釜山往復9,000円

下関~釜山航路を運航する関釜フェリーは、2023年夏に「青春18きっぷ旅大応援キャンペーン」を実施すると発表しました。青春18きっぷを利用して下関に来る旅客を対象に、釜山までのフェリー2等旅客運賃を50%割引します。

下関~釜山間のフェリー2等運賃は片道9,000円。キャンペーンを利用すると半額の片道4,500円となります。下関で往復チケットを購入すれば、往復運賃が9,000円となります。

関釜フェリー青春18きっぷ旅応援キャンペーン
画像:関釜フェリープレスリリース
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前日までに電話予約

割引の適用を受けるには、前日までに電話予約が必要です。予約の際に、「青春18きっぷ旅大応援割引」と伝えます。また、関釜フェリーのウェブサイトで割引申請書をダウンロードしてプリントアウトし、記入しておきます。

乗船日当日、下関港チェックイン時に青春18きっぷを提示のうえ、割引申請書を提出します。

割引を受けられる青春18きっぷは「2023年7月20日~2023年9月10日に有効なもの」に限ります。期間中有効な青春18きっぷであれば、使用中・使用済の改札スタンプの押印の数については問いません。

乗船当日の押印がなくても割引を受けられるので、有効期間中の青春18きっぷを持参していれば割引適用となり、必ずしも青春18きっぷを利用して下関に来る必要はないようです。

また、18きっぷ1冊につき5名まで割引対象になります。

関釜フェリー
画像:関釜フェリープレスリリース
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諸費用込みで7,520円

運賃は、下関港の関釜フェリー窓口にて支払います。諸費用・税金として、港湾施設使用料(620円)、燃油サーチャージ(1,400円)、国際旅客観光税(1,000円)が、別途必要です。

下関発の諸費用・税金の合計は3,020円ですので、割引運賃(4,500円)とあわせた片道の総額は7,520円となります。

往復の場合、釜山発の諸費用・税金は現地で支払います。釜山港での施設使用料は4,400ウォン(約500円)です。燃油サーチャージとあわせて、復路の総額は約6,400円です。

1等、特等船室を利用する場合は、2等旅客運賃部分が割引対象となります。等級差額をくわえ、1等が片道8,000円、特等が片道13,500円となります。

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青春18きっぷ利用期間中に割引

割引適用期間は下関港発2023年7月20日~2023年9月10日までの乗船便。往復利用の際は、釜山港発9月20日まで適用します。ただし、下関港発・釜山港発ともに、2023年8月13日~2023年8月15日は適用除外となります。

青春18きっぷの夏季の利用期間中、お盆を除き、全日で割引適用されることになります。

関釜フェリー青春18きっぷ旅応援キャンペーン
画像:関釜フェリープレスリリース
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大阪→釜山乗り継ぎ

以上が、関釜フェリーの「青春18きっぷ旅大応援キャンペーン」の概要です。青春18きっぷ利用者を対象にした割引は、これまでも第三セクター私鉄などで実施されてきましたが、国際航路では初めてではないでしょうか。

では、実際に、青春18きっぷと関釜フェリーを使って釜山に行くとして、どういう乗り継ぎになるかを考えてみましょう。

関釜フェリーの下関港における乗船手続き締め切り時刻は18時です。下関から下関港国際ターミナルまでは徒歩7分ですので、17時30分ごろまでに到着していれば間に合います。

逆算すると、大阪駅を朝5時の始発列車で出発すれば、17時20分に下関駅に到着できます。

大阪05:00→(中略)→17:20下関→徒歩→17:30下関港19:45→08:00釜山港

ソウルまで行きたい方は、釜山09:06発のKTX(韓国高速鉄道)に乗れば、11時47分にソウルに到着します。釜山港から釜山駅は徒歩10分ほどです。

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釜山→大阪乗り継ぎ

復路も調べてみると、釜山発便の下関到着予定は07時45分です。下関駅08時51分発の列車に乗れば、大阪駅に19時58分に到着できます。

釜山港21:00→07:45下関港→徒歩→下関08:51→(中略)→19:58大阪

釜山港での乗船締め切りは17時30分です。ソウルからは13時57分発のKTXに乗れば、釜山駅に16時34分に到着し、乗船締め切りに間に合います。

つまり、大阪から船中2泊で、3日間の「韓国旅行」ができることになります。釜山なら1日滞在でき、ソウルでも2時間は滞在できます。もちろん、現地に宿泊してもっと長い旅にすることも可能です。

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韓国旅行の総額は

大阪から釜山へ3日間の旅行とする場合、往路の費用は、青春18きっぷ1日分2,410円と、関釜フェリー(諸費用込み)7,520円の計9,930円です。

復路の費用は、関釜フェリー(諸費用込み)約6,400円と、青春18きっぷ1日分2,410円の約8,810円です。 

合計すると、大阪から約18,740円で、2泊3日の韓国旅行ができる、というわけです。

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青春18きっぷとの相性抜群

「LCCならもっと安く行けるかも」と考える方もいるでしょうが、諸費用・税金込みですので、LCCでもこの価格でチケットを抑えるのは簡単ではなく、かなり前からの予約が不可欠です。

それに対し、関釜フェリーなら、前日に電話一本で割引適用ですから、簡単です。

日本から外国への船旅は胸が躍るもの。ゆったりとした船旅は、青春18きっぷとの相性も抜群でしょう。これを機会に、国際航路の旅を試してみてはいかがでしょうか。(鎌倉淳)

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