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四国新幹線「高松駅」はどこになる? 6候補地を11月までに絞り込みへ

選定基準と有力候補を読み解く

高松市が、9月2日に開いた高松市総合都市交通計画推進協議会の資料と会議録を公表しました。四国新幹線の高松駅候補6か所を比較し、11月ごろまでに1か所へ絞り込みます。最有力となりそうなのは、どのエリアでしょうか。

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11月に1か所へ絞り込み

推進協議会では、新幹線駅の候補地として次の6か所を挙げています。

・JR高松駅付近
・ことでん瓦町駅付近
・JR栗林駅付近
・ことでん伏石駅付近
・ことでん仏生山駅付近
・高松空港付近

会議録によると、市は6候補から最有力の候補地を1つに絞り込み、11月ごろに予定する次回協議会で結果を示す方向で調整しています。

候補地の選定後は、新幹線駅と駅周辺のまちづくりについて、方向性や課題、経済波及効果などを検討します。

高松駅

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従来4候補に瓦町・仏生山

四国新幹線の高松駅候補地については、香川経済同友会が2021年、JR高松駅付近、JR栗林駅付近、ことでん伏石駅付近、高松空港地下の4か所を提言しています。

高松市は今回、この4候補を基本に、新幹線駅の候補地を改めて調査しました。その結果、ことでん瓦町駅と仏生山駅が加わり、6候補となりました。

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なぜ瓦町と仏生山が加わった?

瓦町と仏生山を加えた理由については明確ではありませんが、資料によると、候補地の抽出にあたり「新幹線と二次交通との関係性を考慮」したとのことです。

瓦町駅は、ことでん琴平線、長尾線、志度線の3路線が集まり、路線バスも発着する高松中心部の交通拠点です。高松市も、JR高松駅周辺と瓦町駅周辺を広域拠点および交通結節拠点の重要整備拠点として位置付け、高松市総合都市交通計画で交通結節機能を高める方針を示しています。

仏生山駅も、市南部の交通拠点です。高松市は仏生山駅の西口広場を整備し、ことでんと路線バスの乗り継ぎ改善を進めてきました。周辺は市の地域交流拠点にも位置づけられています。

こうした市の都市・交通政策を踏まえ、二次交通との接続を重視して候補地を検討したことで、瓦町と仏生山が加わったとみられます。

6候補を地図上で見ると、JR高松駅から瓦町、栗林、伏石、仏生山、高松空港へ、おおむね南北に並びます。中心市街地から空港方面まで、駅の位置を段階的に比較できる形になりました。

新幹線高松駅候補地
画像:令和8年度 第3回高松市総合都市交通計画推進協議会資料

 
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交通、まちづくり、コストで比較

新駅候補地エリアの選定方法については、「交通面」「まちづくりとの関係面」「コスト面」から評価項目を設定し、比較します。

交通面の評価項目は、駅周辺の夜間人口、従業人口、高次都市施設、公共交通との乗り換え利便性、高松駅、高松空港、高松港との接続・連携性です。

まちづくりでは、都市機能の集積状況、土地利用規制の状況、防災拠点、景観を比較します。コスト面では、鉄道と駅の整備事業費を比べます。

中心部に近いほど都市機能や公共交通を利用しやすくなりますが、新幹線を市街地まで入れるための施工条件は厳しくなり、事業費は増嵩します。南側に駅を置くほど施工しやくなりますが、中心部への二次交通が必要になります。今回の調査では、こうした条件を比較して候補地を選びます。

新幹線高松駅候補地
画像:令和8年度 第3回高松市総合都市交通計画推進協議会資料

 
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国もケーススタディ

国土交通省も2026年度、四国の新幹線を対象とするケーススタディを進めています。8月7日には、東九州新幹線とあわせて調査事業者の公募を始めました。

国の調査では、輸送需要や駅の位置・規模、ルート案などを検討します。高松市の調査は、市内で新幹線駅をどこに置くかに重点を置いています。

高松市は、今回の調査結果がそのまま新幹線の設計につながるものではないと説明しています。国のケーススタディとは、連携できる部分で協力する方針です。

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最有力はJR高松駅か

では、公表された評価項目からみて、有力なのはどの候補地でしょうか。

筆頭に挙げられそうなのが、JR高松駅付近です。2022年の検討では、現在の高松駅南側に新幹線駅を併設し、高松城址を避けて徳島方面へ伸ばせる構造を想定しています。ホームは現在の高速バスターミナル付近です。

JR高松駅にはJR在来線が集まり、ことでん高松築港駅、路線バス、高速バス、高松港も近接します。今回の評価項目には「JR高松駅との接続・連携性」と「高松港との接続・連携性」が含まれており、JR高松駅は交通面で高い評価を得やすいでしょう。

一方、中心市街地まで新幹線を入れるため、難工事が予想され、整備費も高くなるでしょう。

四国新幹線高松駅
画像:Google マップを基に百十四経済研究所作成

 
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対抗は栗林駅案?

対抗となりそうなのが、JR栗林駅案です。高松中心部に比較的近く、高徳線に接続できるうえ、約250m西側を通ることでん琴平線にも新駅を設けて接続可能です。

JR高松駅に比べて施工しやすく、中心部へのアクセスもある程度確保できます。徳島方面へ伸ばす際の線形にも優れていて、有力な選択肢となりそうです。

四国新幹線栗林駅
画像:Google マップを基に百十四経済研究所作成

 
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瓦町はルートに課題

瓦町は公共交通と都市機能が集まりますが、中心市街地に新幹線をどう通すか、ルート取りが課題です。伏石と仏生山はことでん琴平線に接続できますが、高松中心部へはやや距離があります。

高松空港は航空との乗り継ぎには適しますが、市街地から離れるため、高松駅や中心部へのアクセスが課題となります。

全体的には、JR高松駅付近が最有力にみえます。ただ、整備費や線形を含めて比較した結果によっては、JR栗林駅付近などが選ばれる余地もあるでしょう。

11月ごろに発表されるのは、どのエリアでしょうか。(鎌倉淳)

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