東京メトロ南北線白金高輪~品川間と、有楽町線豊洲~住吉間の延伸に事業許可が出されました。両線とも2030年代半ばの開業を目指します。ルートと新駅の位置を見てみましょう。
第一種鉄道事業許可
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国土交通省は、東京メトロによる南北線延伸の白金高輪~品川間と、有楽町線豊洲~住吉間の延伸について、第一種鉄道事業許可申請を申請通り許可したと発表しました。
第一種鉄道事業とは、鉄道事業者自らが線路を保有し、旅客または貨物を運送する事業です。つまり、南北線と有楽町線延伸は、東京メトロが上下一体で運営する「直営事業」となります。
南北線のルートと駅位置
東京メトロによると、南北線の白金高輪~品川間は2.5km。総事業費は1,310億円です。
六本木一丁目~品川間の所要時間は9分です。六本木一丁目~白金高輪間の所要時間は、現状で約4分なので、白金高輪~品川間で5分程度の所要時間を見込んでいることになります。
国交省の地図によりますと、新線は白金高輪を出て目黒通りを進み、白金台駅付近で東南に折れて、高輪台駅の直下をかすめて東に向かい、第一京浜で南に折れて京急・JR品川駅に接着します。
大回りにも見えますが、白金台駅の南から整備中の環状4号の地下に入ることで、導入区間を確保しやすくしたようです。途中駅は設けません。
有楽町線のルートと駅位置
有楽町線の豊洲~住吉間は4.8km。総事業費は2,690億円を見込みます。豊洲~住吉間の所要時間は9分です。
国土交通省の地図によりますと、豊洲駅から分岐して、豊洲小学校の下をかすめて北東に向かい、枝川二丁目付近に新駅を設けます。さらに、汐見運河の地下からメトロ深川車庫付近で北向きに転じ、東陽町駅で東西線と交差。そのまま北上し、千石二丁目付近に新駅を設けます。住吉駅では半蔵門線と接続します。
豊洲駅、住吉駅とも既存線に直通できる構造になっていますので、月島方面から新線を経て押上方面への直通運転も行われそうです。
いずれの路線とも、2030年代半ばの開業が目標です。開業まで10年以上を見込む大事業ですが、今から楽しみです。(鎌倉淳)